アッと驚くスケートボードが実現した。それが、米SF大作シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも登場し、当時の少年たちをワクワクさせた、宙に浮くスケートボード「ホバーボード」だ。
開発したのは、グレッグ・ヘンダーソン氏。米クラウドファンディングサイト「KICKSTARTER」で「Hendo ホバーボード」を紹介したところ、瞬く間に世界中から注目を集めることに。紹介動画を見るとわかるが、スケートボードのような乗り物が確かに宙を浮いている。しかも、人まで乗っているではないか。これにはドクもビックリだ!

「Hendo ホバーボード」は、4つの円盤状のホバーエンジンをボード下面に搭載。充電式リチウムポリマーバッテリーにより、浮上のための推進力を発生させるという仕組みだ。浮上の高さは約25mm。「たったそれだけ!?」と思うかもしれないが、リニア技術を用いてドイツで開発された浮上式高速鉄道「トランスラピッド」でも、高さは8~10mm程度というから、「Hendo ホバーボード」のクオリティの高さがうかがえる(ちなみに、今秋から工事が着工したリニア中央新幹線は10cm。ミラクル!)。なお、磁場の方向を変化させることで移動することもできるという。

しいて難点を挙げるとしたら、磁気による浮揚なので、どんな場所でも使えるわけではないということ。浮上できるのは銅板上に限られ、地面やアスファルトに置いたところで、ただのボードになってしまう。現在は、浮上力を最大に発生させるためのシートの開発にも取り組んでいるそうだ。
「Hendo ホバーボード」の設計・試作・実証実検は終わっていて、今後は生産やプレイするためのコース作りのために資金調達のフェーズに入る。一定以上の出資を行うと、実物に乗ることが出来る権利も得られるという。

なんとも夢のある話だが、製品化すれば、新たなアクティビティとして人気を博すことは間違いない。さらに、こういった技術を広く応用することで、もっと便利で快適な乗り物が現れるかも。それこそ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではデロリアンが宙を滑走するシーンがあったが、そんな日が訪れるのだろうか。いつか想像した姿が、続々と実現しつつあるのだから、未来は明るいぞ!

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