2009年に急逝したマイケル・ジャクソンが、生前、自身のクローンを作るためにDNAを科学者に提供していたという説が浮上した。

地球外生命体の研究を行っているニューヨークセンターのミカエル・C・ラックマン氏は、マイケルは万が一、自分が他界してしまっても子どもを残せるように、世界各地にある3つの異なる施設内に精子を保管。さらに最先端の遺伝子研究を行っているヨーロッパの科学者にも数百万ドルを支払っていたと証言したのだ。
マイケルのクローンに対する熱烈な思いは、クローン羊・ドリーのニュースから始まっており、人間のクローン化に成功したと虚偽の報告をしたUFOカルト団体にも興味を持って接近するまでにエスカレートしていた。2000年には、ユリ・ゲラーと2人で“クローン人間に関する学会”に訪れたとも伝えられている。

なぜマイケルはここまでクローンにこだわったのか。前出のラックマン氏によれば、クローンがいれば死後の遺産も自分で管理できると、彼が考えていたからだという。
マイケルの残した子どもたちは、プリンス(17)、パリス(16)、ブランケット(12)の3人。それぞれに年収800万ドル(約8億円)が保証されていることが明らかになり、話題になったばかりだ。現在は、祖母であるキャサリン・ジャクソンと従兄弟のTJ・ジャクソンとともにロサンゼルスに住んでいるが、保護者であるキャサリンには3人の面倒を見る経費として年間120万ドル(約1億2千万円)がマイケルの遺産から与えられることになっている。しかしプリンスとパリスの母親、デビーは祖母のキャサリンが子供を育てるには「歳をとりすぎている」と主張し、代理出産で生まれたブランケットを含む3人の親権を求めている。マイケルの遺産が作品の収入などにより、死後5年で350万ドル(約3億6千万円)から4億ドル(約406億円)へとはね上がったのが、その理由であることは、誰の目にも明らかである。

今年3月には隠し子騒動も起こり、いまだに世間を騒がしている“キング・オブ・ポップ“、マイケル・ジャクソン。今後、科学の力で彼が蘇ったとしても、その目で見るのは遺産相続で骨肉の争いを繰り広げる“スリラー”な世界ではないのか。

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