小渕、松島では終わらない! 民主党が狙う「次の大物のクビ」

"トカゲのしっぽ切り"で逃げ切れるか? はたまた、野党の追及が安倍政権を追い詰めるか? 今、永田町の攻防が激しさを増している。最大野党・民主党が狙う、次なるターゲットは!?

「安倍内閣は、小渕優子経産相と松島みどり法相2人の更迭で、手仕舞いにしようと躍起です。一方、野党側は更迭された女性2大臣の政治倫理審査会の出席を要求。徹底追及の構えを崩しておりません」(全国紙政治部デスク)
追及の急先鋒・民主党の指揮を執る枝野幸男幹事長などは、ここにきて「早い解散はありがたい」と公言。早期の衆院解散・総選挙を促し、政権返り咲きまで視野に入れ始めているという。
「防戦する安倍首相ですが、新たに起用した宮沢洋一経産相に"SMバー疑惑"や禁止されている外国人企業からの寄付が発覚。対応を誤れば、政権の命取りになるかもしれません」(前同)

そんな中、野党側が安倍政権最大のアキレス腱として攻撃の的を絞っているのが、"ミスターTPP"西川公也農相だという。
西川農相の攻めどころは、景品表示法違反を犯し、経営破綻状態を隠しながら、和牛オーナーを募って約7万人超の被害者を出した安愚楽牧場(栃木県)事件。
「西川農相は、その安愚楽牧場から2006~10年までで計125万円の献金を受けていたんです」(全国紙社会部記者)
野党側は"寝た子を起こして"農相追及のノロシを上げるつもりだという。
「西川氏は"(献金は)すべて返却した"と弁明しているが、7万人を超える被害者を出した企業から献金を受けていたという事実からは逃れられない。

さらに、同牧場の破綻直前まで、西川氏の長男(現・西川農相の秘書)が同牧場の顧問を務めており、報酬を受け取っていたことも判明しています」(前同)
顧問として経営状態を知る立場にありながら、出資者募集に加担――という疑惑も囁かれているのだ。
「西川氏は"叩けばほこりが出るカラダ"と噂されている人物。早速という感じで、週刊文春に過去の逮捕歴を報じられました。今から40年以上前の、彼が栃木県職員時代のことですが、逮捕事由は収賄の疑い。結果的には不起訴になったそうですがね……」(同)

また、キレやすい性格で知られ、6月の農林関係者の党内会議では、後輩の議員を「何言ってるんだ、小僧!」と怒鳴りつけたことも。追及が進めば、逆上して失言する可能性も指摘されている。
「ただし、追及する側の民主党も、海江田万里代表が経済評論家時代、安愚楽牧場出資について"リスクはゼロ"と盛んに喧伝していた。いわば西川氏と同じ穴のムジナなんです。民主党は、代表のクビを差し出してでも、西川氏を追い込めるかどうかでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
ドロ仕合の結末や、いかに!?

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