シニア世代は要注意!「最新悪質サギ」狡猾手口の画像
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「騙されるヤツが悪い」とうそぶいて、一般市民から何度も金を巻き上げる――
そんな悪党どもの最新手口を暴露する!


振り込め詐欺に代表される特殊詐欺の被害が過去最悪のペースで増えている。
特殊詐欺とは、面識のない不特定多数の人に電話などの通信手段を用いて、対面せずに現金やその他の金品を騙し取る詐欺の総称で、「警察庁によると、全国の警察が今年上半期に把握した特殊詐欺の被害総額は268億2950万円で、過去最悪だった昨年同期より56億円(27%)も増加。しかも、近年は詐欺の手口がますます多様化、巧妙化しており、堂々と被害者と対面して詐欺を働くケースもかなり出てきているんです」(全国紙社会部記者)
自分には関係ない、と思っているお父サン方もいるかもしれないが、意外な落とし穴が身近にあることは知っておいたほうがいい。

そもそも警察やマスコミが、世を挙げて振り込め詐欺に警鐘を鳴らしているというのに、なぜ、被害は減らないのだろうか。
「今の時代、裏社会の人間のシノギといっても覚醒剤の密売か、詐欺しかないんです。結果、切羽詰った彼らは、あらゆる機会を利用して詐欺を働こうとする。少し前には、パチンコ・ロト詐欺というのがありました。登録すれば、極秘情報を教えます、出る台を教えますと謳って、被害者に5~20万円を支払わせるわけです。ものすごい大金ではなく、それくらいなら払ってもいいかと思える金額を設定するあたりが、実に巧妙なんですよ」

こう話すのは、『「隠れ不良(ヤクザ)」からわが身を守る生活防衛術』(双葉社)などの著書があり、詐欺事情に詳しい上野友行氏だ。同氏が、さらに続ける。
「ほかにも、昨今の電力事情に関連してソーラー発電詐欺が横行しています。リフォーム客などの名簿をもとに、家庭用ソーラーパネルの営業をかけるんですが、脈がありそうな客には"公共事業のメガソーラーに出資しませんか"などと持ちかけるんです。いわゆる出資詐欺ですが、普通のサラリーマンでも、銀行預金の金利を少し上回るくらいの利子、たとえば2~3%つくと言われれば、真実味があるうえに利益もあるから心が動きますよね。それで意外に簡単に引っかかってしまうんです」
サラリーマンでも都合がつきやすい10万円程度の金を、まさか詐欺師が狙うとは思わない――そこが彼らの狙い目というわけだ。

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