データ予想 須田鷹雄
「中距離タイプ」が好走する!レコードホルダー2頭で勝負



当たる年と当たらない年があるものの、私はマイルCSの予想には一つの方針を持っている。その方針とは「中距離タイプ重視」。
過去10年のマイルCSを振り返ると、前走レース別成績で最上位に来るのは天皇賞・秋組。〔5,2,1,18〕で、つまり勝ち馬の半分はここから出たことになる。
本来、メインのステップレースであるはずのスワンS組は〔1,3,2,36〕、それに次ぐ富士S組は〔1,2,1,45〕。馬券に絡む馬は明らかに少ない。
ちなみに、この2レースから出た勝ち馬はエーシンフォワードとエイシンアポロンなのだが、この2頭はそれ以前にGⅠで馬券に絡んだ経験のある馬だった。
ここまでに名前が挙がっていない前走レースからの勝ち馬はほかに、デュランダル、ブルーメンブラット、トーセンラーがいるが、これらもそれ以前にGⅠで馬券に絡んだ経験があった。

今年の登録馬を見てみると、残念ながら天皇賞・秋組はいない。スワンS組では△ミッキーアイルと△サダムパテック、富士S組では★ダノンシャークがGⅠでの3着以内歴があるが、これらの馬はヒモまで。
天皇賞・秋組に代わって注目したい中距離タイプ=距離短縮組は毎日王冠組だ。しかも、ここには当てはまる馬が2頭いる。◎ワールドエースと○グランデッツァである。この2頭は京都でのレコードホルダーだ。

ワールドエースはマイラーズCで1600メートル1分31秒4、グランデッツァは都大路Sで1800メートル1分43秒9。ともに現在も保持されているレコードであり、2頭ともレコードをマークしたレース以来の京都。
今の京都はとにかく高速馬場で、時計への対応力が重要。3歳時に中長距離で活躍し、最近は速い時計を出しているというこの2頭は、私の予想趣旨、馬場への適性という点でもおすすめできる。

▲トーセンラーの京都巧者ぶりにも期待したいが、昨年よりタイムが速くなると、さすがに対応しきれない可能性もある


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