「DPC対象病院」がオススメ

ドバドバと処方される薬で心神耗弱(こうじゃく)になり、「死にたい」と強く思い込み、自殺に至る危険性もある。
心療内科や精神科は、医師がゆっくり話を聞く環境にあるか――これが、殺されるかどうかの分かれ目だ。
「薬の副作用に関する医家向け情報は、厚労省が公表していますが、これを見ない医師が多いんです」(前出・船瀬氏)
ああ、恐ろしい。心療内科、精神科選びは慎重にやらねば命を奪われかねない。

(4)サプリを過信しない
いわゆる"処方薬"に頼らず、栄養指導やサプリメントで対応する医療機関が増えているが、問題がないわけではない。
「こうした病院では、患者にビタミン剤やサプリメントを勧めるんですが、効果が認められない患者にも続けさせるケースが多いんです」(内科医)
処方薬と同様、健康食品やサプリメントは、ある人には効いても、別の人にはまったく効かないケースがある。
「効きもしないサプリメント中心の治療をしたために、逆に病状が悪くなるケースもある。患者に、こうした事情を含めてきちんと説明したうえで治療を進めることが大切です」(前同)
病状が改善しないのに、「頑張って、もう少し続けましょう」と、しつこく特定の健康食品を勧める医院や病院は要注意。
がんや肝臓などの命に関わる病気の場合は、手遅れになる。
「サプリメント会社と一緒になって儲けを企む病院が多く存在するのは確かです」(医療ライター)

(5)"検査漬け病院"に用心
たくさん検査を受けさせられ、「病院は、検査で儲けようとしている」と勘ぐりたくもなるが、検査が適正かどうかの判断は、なかなか難しい。
「病院は、"検査をしなかったために病気を見落とした"と訴えられるリスクも考え、万に一つの見落としもない検査をしたがるんです。"検査漬け"が嫌な人は、"DPC対象病院"があります」(前出・牧氏)
DPC対象病院とは、入院定額支払い制度が導入された医療機関。検査も最少限にとどめるため、患者の経済的な負担も小さい。
簡単に言えば、早く退院させる腕がある病院はDPC認定を受ける。認定を受けず、検査がやたら多い病院は"悪徳病院"かも!?

(6)すぐに"胃ろう"を勧める病院は危ない
患者が口から食事を摂れなくなると、腹に穴を開け、胃にチューブを差し込み、栄養補給を行う胃ろうの手術を施される。これが危ない。
「高齢者は胃ろうをすると、そのまま寝たきりになるケースが多い。厚労省も、安易に胃ろうの手術をするのは問題だとして、手術の診療報酬を4割カットしました」(牧氏)
その場しのぎの胃ろう手術。あとあとの患者の生活など知ったことか――端的に言えば、こんな病院。大丈夫だと思いますか?

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