大病院&名医を過信しない!

(7)ジェネリック薬品に注目
患者を「殺さない」医者かどうかを見分けるポイントの一つが、ジェネリック医薬品の説明の有無。特許切れ医薬品を他社が作成したものが、ジェネリックだ。
「ジェネリックを使うと、薬代はほぼ半額。患者がどちらを使おうと収入に変わりがないので、説明しない医者も少なくないが、患者を気遣う良心的な医師はきちんと説明します」(前同)
患者本位か否か。こんな点からも透けて見える。

(8)美容外科は死を覚悟で
シミやアザを美容外科で取ろうという人……ちょっと待った! 医師の間でも、「美容外科は医業ではない」と悪評紛々。路上で患者を勧誘したり、レーシック手術で器具の使い回しをしたりと、欠陥や失態が各方面で取り上げられている。
「ケロイドやシミ、アザなどが気になる人は、普通の病院の形成外科に行くのがお勧め。初診は保険が利きますし、保険で治療ができるケースもある。また、美容外科よりしっかりした処置をしてくれます」(同)
美容外科の脂肪吸入では、死亡事故まで起きている。まずは病院の形成外科へ!

(9)大病院、名医を信じるな
大学病院、名医が最高だとは限らない。
慶應義塾大学医学部の元専任講師で、昨年、近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来を設立した近藤誠所長(医師)は『無駄で危険な医療+治療45』(双葉社)で、次のように語る。
〈例えば「名医」と言われている医者が、必ずしも患者にとって名医ではありません。内科医であれば、「患者をみるより自分自身の研究をしていたい」という研究好きや、外科医であれば、より多くの論文を発表している人が「名医」になりやすい。〉
大病院も、またしかり。「大学の付属病院などは、医学生の教育の場という性格がある。新米医師や看護師が治療に当たりがちです。新薬や新しい医療技術を積極的に取り入れる大学病院は、患者を"教材"にしているとも言えます」(牧氏)
新薬や新しい治療法がハマれば万々歳だが、「ハズレ」の場合も当然ある。権威を無条件に信じちゃダメ。

(10)触診、問診をしてもらう
最後に、船瀬氏に「最も簡単な病院選びのコツ」を聞いた
「生活習慣や日々の食事などの問診をしない、患者の体に触り触診をしない……という医者は、医師の資格もありません。モニターを見ながら対応する医者だと、命を取られますよ」

あなたが行こうとしているのは、本当に患者を"殺さない"病院ですか?

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