中が嫌だったから外に出したものの…

この年のダービー馬、ウオッカ。「ドバイDF」を制したアドマイヤムーン。
「メルボルンC」の優勝馬、デルタブルース……数多くのライバルを抑え、圧倒的な1番人気に支持されたことが、僕の気持ちを高ぶらせたのでしょう。勝負どころの4コーナーで、内を突いた「天皇賞・秋」とは逆にロスを覚悟の上で、サムソンを外に持ちだしました。
この日の東京競馬場は、馬場の内が荒れていたのは事実です。
有力馬が内に殺到し、ゴチャついてコースを塞がれるのが何よりも嫌だったというのもあります。しかし結果的に、この内と外の差が、レースの結果に直結。
メイショウサムソンは3着に敗れてしまいました。敗因は、力負けではなく、僕の選択ミスによる負けでした。あのときのことを思い出すたびに、今も悔しさが込み上げてきます。あれから7年。今週末、同じ東京競馬場を舞台に、「ジャパンカップ」が行われます。

僕のパートナーは6歳になってから本格化してきたヒットザターゲット。実績ではライバルたちに劣りますが、迷わず、思い切って、大胆にすることによって道は開け、大きな仕事が成し遂げられるような気がします。

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