結婚式といえば、男女の契をかわし、まさに幸せの最高潮といえる場面だ。和やかなムードが漂いながら、2人の門出を周囲も祝福している光景が目に浮かぶ。

世界では、多種多彩な伝統文化で結婚を祝う風習があるというが、中国では極めて危険な風習が根強く残る地域が存在している。
山西省では、祝福の気持ちを表す行為として、結婚式の最中に新郎を殴るという風習が今もなお行われている。腫れるほど殴らなければ意味がないというが、そんな中、ついに恐るべき事件が起きてしまった。

風習にならい、新郎新婦いじりと称して友人らからこの手荒い祝福を受けた新郎は、式の最中に倒れ、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
新郎は頭だけでなく、背中を強打され、気管損傷を起こしていたことが、病院側の説明で分かった。行き過ぎた行為に関わった友人らは、全員起訴されている。

祝福の場がとんでもない悲痛な惨状となってしまった。伝統的な風習とはいえ、度が過ぎてしまうと、ときに人の人生までも狂わすものだと思い知らされた事例である。なんでも「ほどほどに」という言葉は、中国では通用しないのか。

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