マッチョすぎてチームから解雇された元ドイツ代表のゴールキーパー、ティム・ヴィーゼ選手が、アメリカのプロレス団体「WWE」の選手として復帰を果たした。実力のあるアスリートでも鍛えすぎるとクビになってしまうということで話題となっていたヴィーゼだったが、その意外すぎる「再就職先」にサッカーファン、プロレスファンの双方から期待の声があがっている。

ティム・ヴィーゼは名ゴールキーパーぞろいのドイツ代表として、南アフリカW杯にも参加するほどの実力派の選手。だが、ケガによる欠場中にリハビリとして行ったボディビルが思いのほか効果的だったのか、ゴリマッチョすぎる肉体を引っさげてフィールドへ復帰した。
「これだけ広い肩幅だったらボールがネットを揺らすことはないだろう」と自慢の胸筋を自慢げにアピールしていたヴィーゼだったが、「もはやサッカーに適した体ではない」として今年1月に所属クラブのホッフェンハイムから解雇を言い渡されてしまったという。

次の所属チームを探していた彼だったが、なんとオファーをしてきたのはサッカーチームではなくプロレス団体だった。しかもブロック・レスナーやジョン・シナなども所属する、世界一のプロレス団体「WWE」のビンス・マクマホン会長が自ら接触し、現在32歳の彼にプロレスラーとしての再就職が決められた。

そうして15日に地元フランクフルトで開かれたWWEの興行にて久しぶりにファンの前に姿を現したヴィーゼ。試合にこそ出場しなかったものの、上着を投げ捨て、さらに磨きがかかったゴリマッチョな肉体を披露すると、会場からは「ヴィーゼ! ヴィーゼ」とコールが起こり、この日一番の盛り上がりとなったと現地から伝えられている。

現在の段階では、WWEから正式なプロとしてリングに上がるにはまだレスラーとしての訓練が足りないとの判断をされているが、セービングと見せかけて相手の顔に蹴りを入れるなど、ラフなプレーが目立っていた現役時代のヴィーゼを振り返り、「決め技は『殺人パントキック』で決まりだ!」などとファンの間では早くも期待の声があがっている。

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