自分の身に起きたらと思うと、ゾッとするというか、おぞましいというか……。なんのことかといえば、寝耳に水、ならぬ『寝耳にウジ』だ。
インドの耳鼻科医が、若い男性の耳に入り込んだイエバエのウジ虫を取り除いている画像が公開され、話題になったのである。産み付けられた卵は孵化してウジ虫になりもなり、ピンセットでつまみあげられた小さなウジ虫が次々と出てくる様子はショッキングだ。

どうやら男性が寝ている間に産みつけられたらしく、本人には異物侵入の記憶が全くない。と、いうことで、もしもそのまま放置していたらどうなっていたか?
温かく湿ったヒトの耳の穴の中は、昆虫(卵〜幼虫時代)には絶好の場所。ヒトの耳の穴の奥で栄養補給をして成長しただろう。そして万が一、ウジ虫が奥に進んで脳に侵襲した場合、恐ろしいことに死に至った可能性もあるんだとか。その致死率は8%。今回は早期の発見だったから助かったのだ。

他にも昨年、ペルーを旅行した20代の英国人女性がその後ひどい頭痛に見舞われ、精密検査をしたところ、肉食のハエの幼虫が8匹皮膚を突き破って頭部に侵襲していたことがわかった。このような事例は熱帯から亜熱帯地域では多く見られ、特に10歳未満の子どもや高齢者に多く、決してレアケースというわけではないのだ。たとえばネットで「虫 耳の中」で検索してみてほしい。すると、数々のおぞましい動画を目の当たりにし、ショックを受けること間違いないだろう。

……実は記者も経験があるのだ。あれはたしか5、6歳の頃だった。朝、目覚めると右耳の聞こえが悪いので、母親に耳の中を見てもらったところ……突然彼女の悲鳴が聞こえた。そして、有無を言わさず私を耳鼻科に連行。そこで知ったのは、睡眠中にバッタ、もしくはイナゴ、そんな感じの虫が卵を産んで耳の穴を塞いでいたことだった。

卵は医者にピンセットで取り除いてもらったが、不幸中の幸いだったのは卵が大きくて取り出しやすかったこと。子供の耳だったので入口が狭く、奥まで達していなかったこと。そして、卵の時点で気付いたことだった。もしも取り出せないまま耳の中で孵化していたら、バッタン、ピョコンと、さぞかしにぎやかだったことだろう。

決して珍しいことではない、『寝耳に虫』であるが、一番よくないのは放っておいてもいつかは出ていくであろうという考えだ。これは非常ぉ〜に危険です。もし変な耳鳴りがしたら、速攻で病院に行ってチェックすることをオススメします!

【閲覧注意!】耳の中にゴキブリ動画!!!!!!!!!!!!
動画

本日の新着記事を読む