好きな人の前ではツンデレ

――話は変わってしまいますが、杉野さんって、普段はどんな人なんですか?

杉野 どんな人かぁ(笑)休みの日はほぼ映画を見て過ごしているし、ほんと、映画漬けの毎日ですからね。

――女優になる前は、どんな感じでした? 優等生?

杉野 いえいえ。結構、ツンデレかもしれません(笑)仲の良い子の前ではデレデレ油断しているんですけど、あまり知らない人の前では、クールというか冷たい態度を取ることが多かったかも。

――男性の前でも?

杉野 そうですね。昔から気になる男の子がいると、"全然、好きじゃない!"みたいな態度をとっていましたね。で、そんな態度を取ってしまう自分が嫌になるみたいな。ウフフ、自分のプライベートを聞かれるのって、恥ずかしいですね。

――意外な一面が見られて、得した気分です。では、最後にこれからの抱負を教えてください。

杉野 私は監督にせよ、女優にせよ、作品を作るとき、"何かを超えていきたい"んですね。性別も人種も超えて、人々が共有出来る何かを伝えたいんですね。そして、その映画が上映されることで、そこで観た人同士の交流が生まれて、一つのドラマも生まれると思うんです。そういう映画を作っていきたいですね。

表現者とあって美しい言葉でインタビューに答えてくれた杉野さん。丁寧な口調の中にも映画への熱い情熱がひしひしと感じられました。それでいて、女性としての色気もムンムン! 記者は終始ドキドキでした。

 

杉野希妃 すぎの・きき
1984年3月12日生まれ。広島県出身。韓国留学中の2006年に映画『まぶしい一日』で女優デビュー。2010年からは女優兼プロデューサーとしても活躍。第19回釜山国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞した最新監督作『欲動』(三津谷葉子主演)が現在公開中。主演映画『禁忌』が12月6日(土)から新宿武蔵野館にてレイトショー。

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