変人は統一地方選を視野に!

これら落ち目の三度笠の3人に対し、ひょっとしたら? の期待が寄せられているのが"殿様"細川護熙(もりひろ)・元首相(93年8月~94年4月)と、"変人"小泉純一郎・元首相(01年4月~06年9月)の2人だ。
「細川、小泉両元首相とも、安倍首相と対極をなす"脱原発"の頭目。先の5月には、脱原発を掲げた一般社団法人『自然エネルギー推進会議』を発足。安倍政権との真っ向対決の姿勢を崩しておりません」(同会議関係者)
同会議の事務局長は、中塚一宏・元民主党衆院議員。また、設立パーティには、"卒原発"を掲げて安倍政権に勝負を挑んだ滋賀県の嘉田由紀子・前知事も駆けつけ、オール野党結集の勢いも見せている。

この細川、小泉の両氏、
「(今)総選挙には関わらない」と公言してはいるが、その実、「(解散は)原発再稼働隠しだ」(細川元首相)、「野党がどう取り組むかが大きい」(小泉元首相)と、安倍政権を真っ向批判。
「細川・小泉元首相連合軍が、純然たる憂国の情で動いているとは誰も思っていません。多くが、裏に政治的野心が隠れていると見ています」(自民党関係者)

浅川氏が言う。
「小泉元首相は、来年4月の統一地方選が脱原発運動の大きな節目になると、独特の勘で捉えています。もし、ここで脱原発の動きが大きな"ウネリ"となれば、人気者の息子・進次郎氏を巻き込み、永田町リベラル勢力の結集に動く可能性が強いでしょう」
同氏が続ける。
「安倍首相が仕掛けた師走の決戦。自民党は24~34議席を減らして、260~270議席と見られています。過半数を確保するとはいえ、これだけの議席減となれば、ポスト安倍がやかましくなるのは必至です」7人の"魑魅魍魎(ちみもうりょう)"元首相たちも躍り出た、今回の総選挙絵巻き。はたして庶民の審判や、いかに!?

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