好調狙い馬予想 薮中泰人
天才少女ロカが主役の予感!


今週は2歳女王を決める阪神JFが日曜阪神のメイン。新コースに替わって8年、勝ち馬の傾向、流れをざっと整理すると、
(1)キャリアが浅くても天才型少女
(2)大手厩舎の所属馬
(3)スプリント色が強い人気馬は苦戦
に絞られてくるだろう。
(1)は実に6頭までが2戦以下のキャリアで勝っている。あとの2頭も3戦と4戦だ。(2)は松田博3勝、角居2勝、須貝2勝とリーディング上位常連の3厩舎で独占状態。あとの1勝も関東の名門、国枝厩舎だ。(3)はいわゆる早熟型もこの中に入るが、昨年も2番人気のホウライアキコが7着に沈んだ。今年でいえば前哨戦のファンタジーSを勝ったクールホタルビ、小倉2歳S1、2着のオーミアリス、レオパルディナあたりは危ないかもしれない。

今年◎候補の1番手はロカだ。デビュー戦がとにかくスケールの大きな走りだった。アオッて出て、1馬身のビハインドもすぐさま中団のインにつけるセンスの良さ。直線入り口で外めに持ち出したが、そこからの弾け方がケタ外れ。一気に3馬身も抜け出していた。ラスト2Fのラップが11秒0-11秒0だから自身は10秒台のラップを刻んだ計算。破壊力は凄まじい。
500キロもあるハービンジャー産駒で、使ったあとの良化度も相当なもの。変なテンションの上がりもない。11月6日のプール調教から始め、坂路で入念な乗り込み。27日には重い坂路で55秒8を馬なりでマークした。キャリアはこの1戦のみだが、今年も天才少女が主役になっていい。あとは登録段階で10分の5の抽選になるが、無事クリアすることを祈るのみ。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

本日の新着記事を読む