12月14日に投開票が迫る師走の衆院選。
「大義なき解散を決めた安倍総理への批判は強いものの、対抗すべき野党はバラバラ。アベノミクスに"NO"を突きつけたい国民は、投票する候補者選びに苦労するでしょうね」(全国紙政治部記者)

期待された維新の会共同代表・橋下徹大阪市長も、出馬を断念。カリスマ不在の中、立ち上がったのが石原慎太郎・次世代の党最高顧問だった。高齢を理由に引退を示唆していたが一転、比例代表東京ブロックでの出馬を決めたのだ。
「11月18日、国会内で党臨時総務会を終えた石原顧問は、記者団に対し、立候補を宣言しました。驚きましたよ。4日前に"老兵は死なず、消えゆくのみ。体力的にも厳しい"と言っていたんですから……」(前同)
御年82歳。衆院議員最高齢の大御所は、なぜ再出馬を決意したのだろうか?

「次世代の党に"選挙の顔"がいないからですよ。平沼赳夫党首以下、元横浜市長の中田宏国対委員長ら知名度のある議員は何人かいます。ただ、政治的な手腕と大衆人気を併せ持つのは石原さんだけ。結局は"慎太郎頼み"です」(同)
また、石原氏の出馬には隠れた思惑もあるという。
「石原氏の息子2人は、自民党議員。長男・伸晃氏の東京8区に次世代の党の山田宏氏が出馬を希望しているが、思いとどまらせたい。また、東京3区で民主党の松原仁氏と戦う三男の宏高氏も、落選がささやかれており、次世代から誰か出馬させて、松原氏の票を食いたいと考えているようです」(次世代の党関係者)

息子たちのためにも、党内での影響力を維持したいとの見方だ。
「石原さんも、本音は政界を引退したかったのでは? 池上彰氏に"暴走老人"とたとえられた2年前の衆院選の頃から、体調は良くなかった。最近は血糖値も高く、話し方もモゴモゴしてる」(次世代の党関係者)
一部マスコミに「石原氏が顔じゃ、次世代の党じゃなくて爺(じい)世代の党だよ」など揶揄(やゆ)されるが、"たそがれの季節"に、まだ太陽は輝けるか!?

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