取材の最後に氏が発した言葉とは?

「やっぱり、汚部屋やゴミ屋敷に住んでいる人って、どこか、おかしい人が多いんじゃないかな、と思いますね……」
カズキ氏が先月、作業で訪れたのは、千葉県松戸市の築数十年と思われる一軒家。
「家の外壁だけでなく、ガレージの車にもツタがビッシリ絡まっていました。家に入ると、床はところどころ抜けるし、窓という窓は、なぜかアルミホイルで光が入らないように完全に覆われているし……。床には雑誌が散乱してたんですが、見たこともない古い戦時中の雑誌もありました。捨てられないもんなんですかね……」

3時間近くに及んだ今回の密着取材。最後にカズキ氏がつぶやいた言葉が印象に残った。「俺なんて、まだ働いて短いですが、社会の歪みを垣間見る仕事だと思いますよ。自分だって、家賃が払えなくなったり、一人寂しく老いていく可能性だってありますから……」
今日も、どこかで強制執行が行われている――。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5