映画化もされ大ヒットしたマンガ『テルマエ・ロマエ』は古代ローマ人が現代日本にタイムスリップしてくるというストーリーだったが、実際に古代の日本とローマの交流を示す大発見があった。

奈良・橿原市にある5世紀後半の古墳群からガラス皿が出土した。これを解析したところ、なんと古代ローマ帝国領内で見つかったローマ・ガラスの成分とほぼ一致したというのだ。東京理科大によるX線分析で判明したという。

5世紀の日本といえば、弥生時代のあとの古墳時代。古来シルクロードを通じての東西交流は知られていたが、これはおもに8世紀頃の品々が正倉院に収められている。5世紀後半というのは相当に古い。透明な紺色の鮮やかな皿で、当時どれほどの価値があったのか想像もできない。この皿を奪い合うために壮絶な戦いが繰り広げられていたのかもしれない。

ローマ帝国と古代日本の交流、なんとも悠久の夢とロマンにあふれた話である。

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