11月26日、『第65回NHK紅白歌合戦』の出場者が発表された。
"なるほど"と納得の人選もある一方、フジテレビ系『とくダネ』の司会者・小倉智昭が、常連組のコブクロや、ゆずが落選したことに疑問を呈したように、不可解な人選も目立つ。
いったい、舞台裏では、何があったのだろうか?

最も注目されたのは、大ヒット映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It GO~ありのままで~』を歌った松たか子とMayJ.の共演だろう。だが、フタを開けると、出場者に松の名前はなく、発表の翌日、松が妊娠6か月であることを電撃発表。どちらが『ありのままで』を歌うのかという議論は、意外な形で決着した格好になった。
「松はオファーを断ったようですが、これまでのNHKとの関係から"話題作りに一役買ってほしい"というNHKの意向に従ったようです。一般的に、安定期となる5か月目で妊娠発表するところを、1か月遅らせ、発表の翌日にぶつけたのは、そのためのようです」(レコード会社関係者)

MayJ.の初出場でワリを食ったのは、浜崎あゆみだった。99年以降、15年連続出場の常連だったが、ついに落選の憂き目に。
「MayJ.と浜崎は、ともに大手レコード会社のエイベックスに所属しています。しかし、今年は同社からの出場候補があまりにも多すぎたため、この2人のどちらかに泣いてもらいたいとの要請が、秘密裏にNHK側からあったようです。そこで、最新曲が初登場24位、CD初動販売数が3000枚と惨敗した浜崎が落選したわけです」(前同)
浜崎は当然、納得がいかず、大荒れだったという。
「メンツを保とうと、正式発表を前に、ツイッターに〈紅白は卒業〉とつぶやいたのだが、このフライングに、NHKは"発表前に、ふざけるな!"と激怒。今後、ヒット曲が出てもお呼びがかかることはないだろうと言われています。浜崎も、呼ばれても出ないでしょうけど」(同)

一方、30年に及ぶ遺恨があるとささやかれているのが、長渕剛とサザン・オールスターズの桑田佳佑。この大物スターの共演が、今年の紅白で大いに注目されているのだ。
「30年前、あるコンサートで行き違いが生じ、長渕がサザンの前座を務める形になったのが、不仲の始まりだとか」(音楽関係者)

その後、長渕は自身の主演ドラマ内のセリフでサザンの楽曲を罵倒。
桑田も、「テレビに出ないと言ったのにドラマの主役にゃ燃えている」と、長渕を揶揄する歌詞を楽曲に盛り込んで挑発した。そんな犬猿の両者を共演させるとは、NHKは何を企んでいるのか?
「2人が会場で顔を合わせることのないよう、サザンはライブ会場からの中継でサプライズ出演となることが濃厚。長渕も同様に、中継出演にする衝突回避策を進めているといいます。でも、NHKが本当に狙っているのは"電撃和解"というサプライズだそうですが……」(前同)

一方、AKBグループからは、AKB48のほかに、SKE48、NMB48、HKT48の4組の出場が決定。AKBの公式ライバル・乃木坂46の"出場内定"報道もあったのだが……。
「乃木坂は、NHKの査定では当落線上だった。そこに、メンバーの松村沙友理の不倫騒動や、大和里菜の飲酒報道、畠中清羅のお泊まりデートなど、スキャンダルが続いて、落選となった」(NHK関係者)
昨年は、大島優子の"卒業発表"が賛否を呼んだが、
「アレはNHK側も了承済みで話題づくりの一環なんです。今年も、人気メンバーの卒業発表がありそう。関係者の間では、小嶋陽菜と指原莉乃の"W卒業"ではとの噂も流れていますよ」(出版関係者)

では、数少ないサプライズの一つ、薬師丸ひろ子の出場経緯は? 芸能評論家の平林雄一氏はこう語る。
「昨年は、朝ドラ『あまちゃん』の企画の中で、劇中歌の『潮騒のメモリー』を歌ったが、単独での出場は意外にも、これが初めて。これは、一部で"出場内定"とも言われていた竹内まりやの代役でしょう。制作が噂される『あまちゃん2』のデモンストレーションとも伝わっています」
さて例年、話題にのぼるのが"隠し玉"だが……。
「NHKの大本命はズバリ、中森明菜。体調の回復をギリギリまで待つ覚悟だそうです。NHKの音楽番組『SONGS』では11月15日の明菜特集に続き、年明けには第2弾も放送予定。すでに紅白までの明菜に密着して撮影中との噂もあります」(前出・出版関係者)
様々な思惑がうごめく紅白。本番は、いかに――?

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