今年の騎乗馬には目をみはる脚が!

ひとつひとつのレースを振り返ると、なぜ勝てなかったのか、その理由はあります。でも、なぜ、このレースだけ勝てないのかと聞かれても……答えられるはずがありません。理由があるなら知りたいし、誰よりも勝ちたいと思っているのはこの僕自身なんですから。

初めて挑戦した94年は、スキーキャプテンで2着。翌95年もエイシンガイモンで2着。98年もまた優勝したアドマイヤコジーンからクビ差の2着……。ただ一度、このレースで1番人気に推された08年、ブレイクランアウトは、一瞬、勝てる!」と思ったほどの手応えを感じましたが、わずかに届かずの3着。一度も勝利の美酒を味わうことなく、勝負の厳しさだけを味わい続けてきました。

今年この「朝日杯FS」で僕のパートナーを務めてくれるのは、初のコンビとなる北出厩舎のアクティブミノル。GⅢ「函館2歳S」のチャンピオンです。前走、11月8日のGⅡ「京王杯2歳S」は6着に終わりましたが、そのスピードは目をみはるものがあります。

前人未到となる全GⅠ制覇――。

もちろん、成し遂げたい記録です。しかし、それ以上に大切なのは、来年のクラシックにつながるレースをすることです。馬のため、関係者のため、ファンのため、そして僕自身のために、全力で挑みます。

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