世の中には「golden blood」(黄金の血液)と呼ばれる非常に稀で貴重な血液型が存在する。国際赤十字社の調べによると、「黄金の血液」を持つ人は世界人口の0.01%未満しかおらず、2010年の時点で43名しか確認されていないという。

血液型は、赤血球の表面にどのような抗原が存在するかによって決まる。お馴染みの「ABO方式」や「Rh式」だけでなく、何百種類にも分類される。しかし、赤血球に全く抗原がない場合、どんな血液型の人に対しても輸血することが可能となる。それが「Rh null」型、通称「黄金の血液」である。

誰にでも輸血できる幻の血液。1万人に1人未満しかおらず、医学的に非常に重要とされている。現在確認されている「Rh null」型を持つ人の中で輸血に応じているのは、ブラジル、日本、中国、アメリカ、アイルランドに住む6名だけだという。

「世界で43人」「抗原を持たない」など、SFの世界のような話だが、日本にも「Rh null」型を持つ人は存在している。もしかしたら、44人目の「黄金の血液」はあなたかも…?

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