手に汗握る展開で人気の高い海外ドラマ。2001年に放送を開始した『24』シリーズの大ヒットによって、日本でも各種の作品が観られるようになった。海外ドラマの魅力はなんといっても、展開のスリリングさ。次々に起こる予想外なエピソードに、一度見だしたら止まらず気づけば朝になっていた、なんてことも多い。日本のドラマとは違い20話以上の長編作品が多いため、興味はあるけどまとめて観る時間がなく、なかなか手が出せないという人も多いだろう。そこでこの年末年始の休みの間に気になっていた海外ドラマをじっくり見るというのは、いかがだろうか。

年末年始に見たい海外ドラマその2
『ブレイキング・バッド』


あらすじ
主人公である高校の化学教師、ウォルター・ホワイト(ブライアン・クラストン)は、身重の妻と脳性麻痺の長男と暮らしていた。しかし末期の肺がんであることがわかり、死ぬ前に家族に財産を残すため、覚せい剤の一種であるメス(メタンフェタミン)の密造を決意する。彼の製造したメスはそれまでのものに比べ効果が高く、かつての教え子、ジェシーと組んで売り始めると、たちまちドラッグ市場を席巻した。しかしその成功を、それまでのディーラーたちが面白く思うはずもなく……

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ここに注目!!
死期を目前にした高校教師が、家族にお金を残すためにドラッグ製造を始める……と聞くと、「善人の主人公がしかたなく犯罪者に……」という展開を想像する。しかし、この主人公、見れば見るほどイヤなヤツに見えてくる。金のために他人の人生を振り回してもお構いなし。「元高校教師」でありながら倫理観のかけらもなく、バンバン人を殺してしまう。およそ共感できないクソ野郎なのだ。乗っている車はポンティアック・アズテック(GM)で、英雑誌で「史上最も醜い車100選」の1位に選ばれたもの。要は「そんな車に乗るようなダサいヤツ」という設定が、ディティールから作り込まれているのだ。

また、このドラマの観どころは、脇を固める個性的なサブキャラクター。主人公の相棒、ジェシー(アーロン・ポール)は当初シーズン1で死ぬ予定だったが、監督が演技に魅せられて重要キャラになったという。主人公ウォルターの息子、ジュニア(RJ・ミッテ)は脳性麻痺という設定だが、実際の本人も軽度の脳性麻痺を持っている役者だ。他にも娼婦ウェンディ他ジャンキー役で登場する役者たちの見事な「ジャンキーっぷり」、義弟でDEA捜査官ハンク(ディーン・ノリス)のタフガイっぷり、悪徳弁護士ソウル(ボブ・オデンカーク)の憎たらしさ、冷静沈着な麻薬組織の黒幕ガス(ジャンカルロ・エスポジート)の不気味さ、など個性的な演技が随所に光る。毎回意匠を凝らしたオープニング映像にも仕掛けがあるなど、細部の作り込みが素晴らしく、アメリカドラマの底力を感じさせる。  

このドラマは批評サイトでも非常に高い評価を得て、エミー賞、ゴールデングローブ賞など各賞を総なめに。現時点でギネス世界記録に「歴代で最も高く評価されたテレビシリーズ」として認定されている。 現在、シリーズ5が終了して一応完結しているが、アメリカでは2015年2月からスピンオフ作品として弁護士ソウル・グッドマンを主役にした「ベター・コール・ソウル」(全10話)が放送される予定。日本公開が待ちきれない!!

シーズン1 全7話
シーズン2 全13話
シーズン3 全13話
シーズン4 全13話
シーズン5 パート1 全8話
シーズン5 パート2 全8話

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視聴方法 サービス名 利用料金
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