データ予想 須田鷹雄
昨年の有馬2着入賞も人気薄ウインバリアシオン爆走気配


14年の有馬記念は、ファン投票上位馬に対する出走報奨金が機能したのか、超豪華メンバーとなった。ただ、だからといって堅い決着になるとは限らない。

もちろん人気馬が揃って走ってしまう可能性もあるが、人気馬は不安材料も抱えているという点では穴党にも出番があるはず。

たとえばファン投票1位のゴールドシップは、このレースに限らず、走るときと走らないときで全然違う馬。走らない日に当たってしまったら、理屈なく飛ぶことになる。逆に理屈なく圧勝の可能性もあるが。

ジェンティルドンナは、やはり中山替わりがプラスではないだろう。JC後に出ていた陣営のコメントでも、お祭りレースを盛り上げるとの意図が感じられた。牝馬の引退戦自体は結果に直結するものではないが、そこで向かない条件を走るというのが少し気になる。

ジャスタウェイはローテーションがかなり厳しい。
見た目のレース間隔は開いているのだが、凱旋門賞→JC→有馬記念というのは、ハープスターが早々に放棄していた選択肢。調教いまひとつのまま本番で走った前走・JCは、さすがという印象だったが、軸というよりヒモにしたいところだ。

エピファネイアは騎手ばかりが注目されるが、問題は枠順と、それによる折り合い。JCは内枠だったことで、掛かりながらも結果を残せたが、このコースの形態で外枠だと厳しい。

これらの人気馬を▲以下に回して、◎○は穴目から入ってみようと思う。
まず◎はウインバリアシオン。有馬記念で大穴が出る場合に、その馬が当該年の中山GⅡを勝っていたというケースは多い。金鯱賞は大敗だったが、ラップに起伏がなく全体の時計が速い中距離戦というのは、この馬の苦手条件。取材したところでは、13年、3着に入賞した金鯱賞のときのほうが状態面では探り探りだったというし、13年の有馬記念2着馬なのに、人気が落ち過ぎの感がある。

○は弥生賞勝ちのトゥザワールド。
16着だった菊花賞では△ワンアンドオンリーともども、まったく競馬にならなかったという印象。やはり折り合いは大事だ。世代のトップを構成していたはずだし、路面が合いそうな中山での一戦なら、穴をあける可能性もある。

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