7 エルドレッド(34歳)外野手/広島
前半戦に本塁打を量産して赤ヘル快進撃の立役者に!!

今季のセ.リーグを盛り上げたチ―ムが広島であることはプロ野球ファンなら誰もが認める事実だろう。開幕ダッシュを成功させて終始、優勝争いに参加。5~6月の交流戦での大失速がなければ、間違いなくペナントは広島のものだったはずだ。
この広島快進撃の立役者となったのがブラッド.エルドレッドであることは間違いない。
昨年は終盤に固め打ちをしたものの、打率.247、32打点、13本塁打という平凡な成績に終わった。だが、この凡庸な外国人が今季に入って突如、覚醒する。実は、多くのカープファンと同じく、松田オーナーも昨季のエルドレッドに物足りなさを感じており、早い時期に見切りをつけ、解雇を決めていたという。

ところが、この決定に強力に反対したのが、野村謙二郎監督ら現場スタッフだった。最終的に野村監督がオーナーを説き伏せる形で、年俸1000万円ダウンでの残留が決定したという経緯がある。
「野村監督らカープのスタッフが高く評価したのは、エルドレッドの野球に取り組む姿勢でした。これまで、真面目な外国人が多かった印象がある広島の助っ人の中でも群を抜く真面目さで、これは慣れてきたら、絶対いけるという確信があったと言います」(スポーツ紙デスク)
案の定、今季、エルドレッドは覚醒した。打って打って打ちまくり本塁打、打点の2部門でトップに立ち続けた。

ところが、7月末、突如調子を崩して、三振の山を築くようになる。
8月、二冠王のまま二軍落ち。広島の勢いもエルドレッドの戦線離脱をきっかけに、すっかり失速してしまった。
「あれは、完全に野村監督の判断ミスです。ああいう選手は、打たなくてもメンバーに入っているだけで、相手投手の脅威になります。代打要員でもいいからベンチに置いておくべきでした。二軍落ちは、自らのクビを絞める行為です」(前出・スポーツ紙デスク)
ともあれ、エルドレッドの豪快な一発が今季のセ.リーグを華やかに彩った事実は消えることはない。
今度はぜひ、エルドレッドの見事な復活劇を見たいものだ。

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