「来季のペナントレースが楽しみで仕方ありません。なんせ、イチロー対松坂や黒田など、夢の対決が見られるんですから」
こうスポーツ紙デスクが興奮気味に語るように、この冬は大物日本人メジャーリーガーの出戻り行列が予想されていて、すでにいろんな情報が飛び交っている。

まず、最大の大物はイチロー(ヤンキース)で、その去就が最大の注目だ。
「ヤンキースではスタメンに入ることは少なく、年俸は6億円以上と高額のため放出は間違いない。とはいえ、すでに40歳を超えたイチローに大金を積んで獲る球団は、さすがにメジャーにもないでしょう。まあ、本人はメジャー通算3000本安打にこだわっていますが、かなり厳しい現状です」(民放局メジャー担当記者)

そこに救いの手を差し伸べようとしているのが、古巣のオリックスだ。
「実はオリックスは、数年前からイチロー獲得を視野に入れていて、オフのたびに球団幹部が会食の場を設けています。CMにも長年イチローを起用し続けているし、オーナーの宮内義彦氏が大のイチロー贔屓ですから、金は惜しまない」(オリックス番記者)

とはいえ、いくらメジャーでなかなか引き取り手がないとはいえ、イチローが簡単に日本球界復帰するとは思えないのだが……。
「いやいや、ちゃんとポストは用意してますよ。イチローをプレーイングマネージャーにするつもりです。恩義ある宮内オーナーにここまでの条件を出されれば、さすがにノーとは言えないですよ」(前同)

そして、もう一人、オリックスが触手を伸ばしているのが川﨑宗則(ブルージェイズ)だという。
「すでに日米両方を視野に入れています。大リーグの公式戦に出場できる40人枠に入れるかも微妙で、枠から漏れれば即、日本帰国の腹づもりです。内野手のムードメーカーが欲しいオリックスは、早くから彼に接触していますしね」(同)

だが、この2人以上の大物投手が2人、日本球界復帰の可能性が高まっている。
「ヤンキースの黒田博樹は今季ローテーションを守りきり、孤軍奮闘の活躍でしたが、さすがに来年は40歳と年齢がネック。本人も今シーズン半ばから、"もう日本に戻りたい"と親しい人間に愚痴をこぼしたそうですから、確度は高い。当然、古巣の広島で現役を終えるつもりで、マンションも地元に残したままですから」(広島番記者)

もう一人は、ここ数年、安定しない松坂大輔(メッツ)で、たび重なる故障と嫁問題に悩まされている。
「松坂は先発にこだわっているが、全盛期のキレも体力もない。今季の先発は9試合のみで、ほぼリリーフ要員でしたからね。それでもメジャーを希望するのは、嫁の柴田倫世(元・日テレアナウンサー)がアメリカでの暮らしを無理強いしているため。松坂は先発できるのなら、日本球界復帰でもいいと考えています」(野球専門誌記者)

すでに、身請け先は決まっていて、「古巣の西武か、高校時代の思い出がある横浜が規定路線です」(前同)

こうしたメンバーが日本球界復帰すれば、ペナントは相当盛り上がるのは間違いない。
だが、まだまだ出戻り濃厚選手はいるのだ。

「今季一度もメジャーに昇格できなかった中島裕之は、ほぼ決定。早い段階から阪神がオファーしていて、中日も色気を見せています。カブスの和田毅もまったく活躍できず、出戻り確実です。こちらはソフトバンクに戻るでしょう」(同)

メジャーで活躍し続けるのは難しい。来年はみんなでプロ野球を盛り上げて!

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