ズバリ本音で美女トーク☆小林幸子(歌手)の画像
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「12年に紅白に落選したことをプラスに考えています。自分を見つめ直すいい機会だったかも」

2014年11月に、日本武道館で行ったデビュー50周年記念コンサートを成功させた小林幸子さん(61)。長い歌手生活の中でも初めての武道館"単独"公演とあって、すべてを歌い終えたときには感無量だったという。最近では"ラスボス"の愛称で若いファンからも人気を集めている小林さん。老若男女に愛され続ける世代を超えたスーパー歌姫の魅力に迫ります!

――50周年記念コンサート成功、おめでとうございます。

小林 ありがとうございます。人は夢を見る、夢がかなう、そして夢の続きを追いかけていくと言いますが、本当にそのとおりですね。日本武道館のステージには何回も立っているのですが、単独の公演は初めてだったので、本当にうれしかったです。50周年の集大成になりました。

――会場には、昔から幸子さんを応援している年配のファンの方や芸能界の仲間が集まる一方、コンサートはニコニコ動画の『ニコニコ生放送』でも中継され、若いファンの方も多く視聴してくれたそうですね。

小林 そうなんです。若い方だけでなく、私の友人たちの中にも『ニコ動』で見たという人がたくさんいて。柏原芳恵ちゃんや都はるみちゃんも「東京にいなかったから『ニコ動』で見ました」って連絡をくれました。

――最近、演歌にはなじみのない若いネットユーザーからも、カリスマ的な人気を集めているそうですね。

小林 "ラスボス"ですから(笑)。

――ラスボス?

小林 もともとは、NHK紅白歌合戦での巨大衣装で歌う姿が、ロールプレイングゲームの最後の敵を彷彿(ほうふつ)とさせることから、ラストボス=ラスボスと呼ばれていたそうなんです。はじめは"ラスボス"の意味も知らなかったんですが、皆さんが面白がって言ってくださることはいいんじゃないかな、と。この間、夏木マリちゃんから「ラスボス、誕生日おめでとう!」ってメールが来たときは、おかしかったけど(笑)。

――14年はバーチャルアイドル・初音(はつね)ミクなどのボーカロイド(歌声合成技術。通称ボカロ)の曲をカバーしたCD『さちさちにしてあげる♪』が大ヒット。そもそも、どうしてボカロ曲を歌ってみようと思ったんですか?

小林 これも『ニコ動』への出演がきっかけです。"ラスボス"と同様、はじめは「ボカロって何ですか?」って感じだったのですが、いろいろと勉強させていただく中で興味を持ちはじめて。仕事を抜きにして『ニコ動』の「歌ってみた」という部門に、『ぼくとわたしとニコニコ動画』という曲をカバーして、投稿してみたんです。すると、3日間で100万回以上もアクセスがあって……。

――すごい! でも、新ジャンルの曲を歌うことへの抵抗はないんですか?

小林 私もこの50年間、演歌だけではなく、歌謡曲やスタンダードナンバー、ジャズ、シャンソンと何でも歌ってきましたから、抵抗はなかったです。50年間の歌手生活の中で培ってきた引き出しを開けて、歌わせていただくのは達成感もありますし。ただ、最初は大変でしたけど(笑)。

――どのあたりが?

小林 実際に歌ってみると、ボカロ曲はコンピュータで作成した曲なので、いきなり2オクターブ上がるような普通ではありえないような、音階やメロディラインが出てきたり、ブレスする所がなかったりするんです。

――初音ミクさんは36節ある曲でも1回も息継ぎなしで歌っちゃうわけですよ。初音ミクは人間じゃないですからね(笑)。

小林 そうなんです。でも、人間は息をしないといけないですから。私もプロの歌い手として、「ここでは切れない!」と思って歌うんですけど、呼吸困難になったりもしました(笑)。でも、新しいことにチャレンジすることは楽しいし、面白いですよ。

――チャレンジといえば、8月には日本最大の同人誌即売会『コミックマーケット(コミケ)86』に一般サークルとして参加したそうですね。

小林 皆さんのエネルギーがすごかった! 炎天下にもかかわらず、3000人くらいの行列ができて。暑い中、わざわざ並んでくれた皆さんから「お疲れ様です!」なんて言っていただいて、こっちが元気をもらっちゃいました。

――すごい盛り上がりだったんですね。

小林 本当に。CDが完売したあとも、まだ1500人くらいの方が並んでくれたんです。あの会場では来る人も、ブースを出す人も、全部をひっくるめて"コミケの参加者"というくくりなんですよ。そういう一体感や独特の熱気があって、楽しかったですね。

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