街中で見かける妙な落書きや張り紙は枚挙に暇がありませんが、そんな中、茨城県水戸市を中心に正体不明の落書きが広がっています。

問題の落書きは、
「スタミナ冷し」
なるもので、電信柱やガードレール、バス停に至るまで、3年ほど前から様々な場所で目撃情報が寄せられており、地元ではよく知られた存在なんだとか。

そもそもスタミナ冷やしとは、茨城県ひたちなか市のご当地ラーメンのこと。茹でた後に水でさらした太めの麺に熱々の甘辛いあんをかけたもので、そのルーツは昭和50年代まで遡ります。が、なぜ今になってこんなご当地ラーメンの落書きが散見されるようになったのでしょうか? 

当のスタミナラーメン提供のお店のみなさんは、落書きの犯人として疑われて迷惑しているようです。では熱狂的なスタミナ冷やしの愛好家によるものなのか……? ところがこの落書きが発見された場所は茨城県だけに留まりませんでした。北はなんと北海道の網走刑務所の標識から、南は愛媛県の宇和島市まで広がり、なんと海外、タイのチェンマという地方都市でも目撃情報が!

書体や文字の大きさなどは全て同じもので、恐らく型紙を使ってスプレー塗料を吹き付けてあるため、各地の落書きは模倣犯によるものではなさそうです。しかし、同一犯の仕業にしてはあまりにも規模が大きく、組織的な犯行にしても全く意味がわからないのが奇妙なところ。いったいゼンタイ、何が目的なのでしょうか。ちょっと狂気じみたものも感じて、怖いといえば怖いですよね。

ちなみに、似たようなものに、東京や名古屋でよく見受けられている「魔ゼルな規犬」のステッカーがあります。これは1人のアーティストが宣伝活動として貼ったものであることが判明しています。果たして、同様に「スタミナ冷し」落書きの犯人(?)を名乗る怪人物、もしくは組織が存在するのでしょうか? 何か大いなる陰謀があるのかも……?

ちなみに落書きそのものは、刑法261条の建造物の損壊に当たる立派な犯罪。3年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。また、落書きを消すための費用は税金から支払われます。悪質なイタズラ行為は決して許されるものではありません。

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