笑ってばかりはいられない!

そっくり店舗も枚挙に暇(いとま)がない。ケンタッキー・フライドチキン(KFC)風の「KLG」、カフェのスターバックスに似せた「SUNBUCKS」……。
ブランドを拝借しているものには、スポーツ用品のアディダスならぬ「adios」や「adidoss」、ナイキではなく「LIKE」などなど。Googleのトイレットペーパーには苦笑だが、ただ、
「海外メーカーの下請け企業が違法に商品を横流しした物も売られています。これは限りなく本物に近く、見分けるのは困難です」(前出・上海在住の商社マン)
テーマパークのトホホな偽物が一時話題になったが、新たなものも登場している。
6月には富士急ハイランドの名物お化け屋敷「慈急総合病院」のパクリ「慈急病院」が浙江省杭州市で、厚顔にも正式ライセンスを得ているかのように大々的に宣伝。本家の抗議の結果、中国当局に約450万円の罰金を支払うことに。
「ただ、やっている側はこれも織り込み済み。バレなきゃそれでよし、バレたらバレたで、それも宣伝と考えていたようです」(前出・北京在住日本人記者)

ほかに、江蘇省には漫画『ワンピース』を題材にしたテーマパークもあるようで、これも無許可。
中国のエンタテイメントはパクリまみれなのだ。

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