命のタイムリミットは48時間! 感染すると手足を壊死させてしまう人食いバクテリアの患者数が国内で急増している。60歳以上の男女と30代の女性の発症が多いという世にも恐ろしい病気の正体とは?

人食いバクテリアの正式名称は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。菌自体はありふれたもので、子供の咽頭炎やとびひをおこすA型溶連菌などが原因。喉などの粘膜や皮膚の傷口から感染するとされるが、どういう仕組みで劇症化するかはまだわかっていない。

重症になると、38度以上の高熱や筋肉痛などの初期症状から急激に悪化、ショックや多臓器不全を発症する。抗菌薬での早期治療が重要だが、筋膜や脂肪の組織が壊死してしまうと手足の切除が必要になる場合もあり、まさに「人食い」である。
2014年の患者数は263人。調査を始めた1999年以降最悪となった。男性も30代以上から感染者が増加しており、働き盛りで元気だった男性が突然死してしまうというケースも多いらしい。まったくひとごとではない、恐ろしい病気なのだ。

予防には、うがい・手洗い、マスクの着用が有効。と、いうかワクチンもないのでそれだけである(怖ッ!)。発病から重症化まではわずか数十時間、感染から2日で死に至るケースも多く、ある意味エボラよりやっかいだ。
激しい喉の痛みや手足の腫れなど、感染が疑われるときは速やかに病院へGOだ! 

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