骨折は割り箸で固定するだけ

――当時は骨折くらいでは試合を休まなかった、というのは本当ですか?

堀田 それはホント。1回、足の骨を折ってギプスをつけて会社に行ったら、松永(高司)会長から"こんなものしてるから治りが遅くなるんだ"って、その場でギプスを粉々に砕かれた(笑)。試合を休んだ間に、誰かに抜かれるほうが怖かったですし。

ダンプ そうそう。骨が折れても、割り箸を当ててテーピングして、試合に出るのが当たり前だったよね。

ブル 現役引退後、全身のレントゲンを撮ってもらう機会があったんですが、お医者さんが"ここも、あ、ここも折れてますね"って何か所も見つけてくれて(笑)。自然につながったらしいんだけどね。ほかにも背骨が欠けたのが、軟骨化してたり。

井上 私は北海道での試合中、のぼったコーナーポストが折れて目に当たり、網膜剥離になりました。

堀田 ウワッ、痛そう!

井上 見た目は何ともないし、視力も落ちてないんだけど、めまいはする、頭は痛い。その夜、医者に行ったけど"何ともないですよ"って言われて。でも翌日、東京に帰って病院に行ったら即入院、手術でした。

影 ちょうど次の日が貴子ちゃんの4冊目の写真集『PEAKBLUE』のサイン会。無理やり車椅子でイベント会場まで連れて行き、包帯ぐるぐる巻きの状態でサインさせた(笑)。

――貴子さんの写真集は大人気でしたからね。

影 私がコーディネーターもやっていたので、最初は『スコラ』でグラビアをやったんだけど、"どうせなら写真集やりましょう"ってことになってね。おっぱいの写真も本人は"1枚だけなら"って言ってたんだけど、私が"1枚も100枚も一緒だよ"と説得して。おかげさまで1冊目は初版2万5000部、発売1週間で増刷がかかりました。

ダンプ お~、当時の女子プロの勢いを感じさせる話だね。ま、いろんな意味で、うちらの時代はめちゃくちゃだったけど、楽しかったよね。レスラーに定年はないんだし、ここらで、もうひと暴れしよう!

一同 オォ~!!

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