大河出演8作品を誇る松坂!

"変わり者"という点で共通しているのが、『功名が辻』で仲間由紀恵(35)が演じた千代。"ちょっと変わった女の子"は、大河の定番と言えるかもしれない。

「山内一豊の妻といえば良妻賢母だと言われていますけど、千代はちょっとした工夫を思いつくと、すぐにそれを実行するアイデアウーマン。"殿の奥方はちょっと変わってる"などと家臣に言われてしまうような抜けたところがありながらも、実は機転のきくクレバーな妻。ある種の不思議ちゃんキャラです」(ペリー氏)

 これが、民放の『トリック』などで演じる彼女の個性的なキャラと重なり、相乗効果をあげた。

 さて、今回、オールドファンの間で変わらぬ人気を集めたのが、『春日局』の大原麗子(享年62)。

 彼女は『竜馬がゆく』『勝海舟』『獅子の時代』など6作の大河に出演している。『春日局』は、言ってみれば「大奥誕生の物語」。11年の大河『江』の主人公(お江与)が、この作品では主人公・春日局のライバルとなり、女性同士のバトルが描かれる。

 それまで「強い女」として描かれることの多かった『春日局』は、大原が演じることで、献身的に生きた心優しい女性というイメージが一挙に広まった。

 実は、6作品の大原よりも多い7作の大河に出演し、今作の『花燃ゆ』で実に8作目の大河出演となるのが松坂慶子(62)。『国盗り物語』で濃姫を演じたり、『春の波濤』で芸者の川上貞奴を演じたときには妖艶さで勝負していたが、最近ではキャラ変更。

「『篤姫』の教育係の役は素晴らしかったですね。あれが作品を盛り上げました」(ペリー氏)

『花燃ゆ』でも主役を引き立てる名演技が楽しめそう。

 美女優たちが数々の伝説を残した大河ドラマ。今後の展開が実に楽しみだ。

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