「やり続けることが恩返しだ」

お笑い評論家のラリー遠田氏は、期待を込めてこう語る。
「昨年、相方のビートきよしさんをオフィス北野の所属にしたのを見ても、漫才をやりたくなってきているんだと思うんですよ。年末の『THE MANZAI 2014』では、ベテランの味を感じさせる博多華丸・大吉さんが優勝したのを受けて、"我々、まだやれるって感じあるな"と発言していたのも、ツービート復活の布石のような気がします」
確かに、「漫才をやるなら相方はきよししか考えられない」と明言していたたけしだけに、実現する可能性は高い。

タモリは10月から『ヨルタモリ』をフジでスタートさせ、"お昼のリーダー"とは違う"密室芸人"ぶりを見せつけている。
「バーのママ役の宮沢りえ、松たか子や井上陽水といった豪華なゲストを、自分が演じるインチキ親父の世界観に巻き込み、好き勝手におふざけを展開する姿が、とてもイキイキして見えますね」(放送作家)

さらに4月からは、散歩しながら街の歴史や人々の暮らしに迫るNHK『ブラタモリ』が3年ぶりに復活することが決まり、ファンを喜ばせているのだ。

さんまは23年続いた『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)が昨年9月に終了し、レギュラー番組を一つ減らしたが、「昨年はオリコンの〈好きな司会者ランキング〉で3年ぶりの1位に返り咲き、ビデオリサーチの〈タレントイメージ調査〉でも、俳優・阿部寛に次ぐ2位。人気も実力もまったく衰えておらず、日本テレビ『踊る!さんま御殿‼』や、フジ『ホンマでっか!?TV』は今も堅調で、水面下では、新番組の企画がいくつも上がってきているといいます」(前同)
引退どころか、勢いは増すばかりなのだ。

「さんまさんの"60歳で引退発言"にしても、爆笑問題の太田光さんに"それはカッコ良すぎてズルい""ズルズル落ちていくところを見せてほしい"などと言われ、"ズルいって言われるのは嫌やから、落ちていく様を見せる"と事実上撤回しました」(前出・戸部田氏)

たけしも、「引退はお客さんが決めること、が持論です。"散々支えてもらって自分から辞めるのはおかしい、やり続けることが恩返しだ"と語っています」(前同)というから、こちらも辞めそうな気配はない。

「タモリさんも、視聴率も好調な『ヨルタモリ』に手応えを感じていて、今後はやりたい笑いが、より強く出せるはず。引退は考えていないんじゃないでしょうか」(前出・ラリー氏)

我々一般人の感覚では、働くのは金のためにという部分も大きいが、BIG3に関しては、もちろん金銭面に不安はない。

たけしの弟子・アル北郷の著書『たけし金言集』(徳間書店)には、こうある。
〈30ぐらいの時か?最初に『太田プロ』に入った時の月給が12万だよ。そこから漫才ブームがどかっとやってきて、倍々ゲームで増えていって、半年後には3000万だよ。さすがにそこで止まるかと思ったら、その後もう1ケタ増えたからな〉
つまり、漫才ブームのときには月に3億を稼いでいたということに!?

「昨年夏、〈ビートたけし"100億円の愛人"『カミさんに全財産渡して一緒になる』〉という記事が出ましたが、これまでの実績から考えると、総資産100億円も信憑性は十分あるでしょう」(芸能リポーター)

タモリも、目黒の豪邸、伊豆の別荘、駐車場などの不動産、ヨットにクルーザーなど、すべてを合わせると、総資産は150億円に達すると言われている。
「『いいとも!』のギャラだけで年間5億はあったはずですし、ほかにもレギュラー番組がいくつもあるわけですから、大げさな数字ではないでしょう」(前同)

さんまは、お笑い以外の芸能活動や副業にほとんど手を出しておらず、資産という面では2人ほど注目されてこなかったが、「11年にテレビ東京の『カンブリア宮殿』に出演した吉本興業の大﨑洋社長が、"トップクラスになれば年収10億円にもなりますからね"と話しています。離婚や養育費、豪邸の売却で大損したと、よくネタにしていますが、早くから個人事務所を設立して節税に努めていたし、相当貯め込んでいるはず」(前同)

たけし、タモリと同様に、資産は100億円はくだらないだろう。
「さんまはレトロカー好きで知られていますが、たけしのように2億円もする超高級スーパーカー"ブガッティ・ヴェイロン"をポンと購入するお金の使い方はしません。使うのは年末年始のオーストラリア旅行と、後輩を連れてのキャバクラ通いくらい」(番組関係者)

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