絶滅危惧種に指定されているアモイトラを捕獲し、その肉を食べていた中国人の男が逮捕された。

捕まったのは、中国広西省に住む裕福な実業家の男。男は広東省の南部を3回訪れ、密輸業者から計3頭のアモイトラを購入。不法に運んだトラの総価値は144万元(約2800万円)に上る。トラを電気ショックで殺し、仲間たちと共に肉を食べたり、血液をワインに混ぜて飲んだりしていたという。男の自宅の冷蔵庫から、トラのペニスや骨なども見つかった。

トラの肉や骨は滋養強壮にいいとされ、高値で取引されている。一部の富裕層の間ではトラを食べることがステータスとなっているようだ。

中国は、野生動物保護法によってトラを一級保護動物に指定し、狩猟や肉の販売、購入を禁止している。また、アモイトラは中国の中央および南部のわずかな地域に生息するのみという貴重な種である。

広西省の裁判所は、男に懲役13年と罰金155万元(約3000万円)の判決を言い渡した。今も貴重な野生動物が、成金の悪趣味な宴会のために乱獲され続けている。

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