大物野球選手に口説かれた!?

「西麻布にマンションを借りて、ようやく1日3食の生活になれましたね。夜な夜な六本木に飲みに出かけては、当時はやっていたクラブ『マハラジャ』で、遊びほうけていましたよ」

 お色気を売りにしたアイドルだけに、お誘いも多かった。大企業のパーティや、某野球チームの優勝祝勝会に呼ばれることも。

「さすがに名前は出せませんが、誰もが名前を知る選手の一人に口説かれたことも。私がトイレに行こうとしたら、後ろからついてきて、誰もいない場所でいきなりブチューと。腹が立って、突き飛ばしたけど(笑)」

 そんなバカ騒ぎの"芸能人生"を謳歌できたのも、わずか2年ほど。

「ホント、芸能人って、あるときガクンと収入がなくなるんです。それからが本当の意味で地獄。なまじプライドもあるから、普通のバイトもできない。しかも貯金をしていなかったから、本当にお金がなくて……。それでも元アイドルという肩書きから合コンに呼ばれることは度々あって、"ご飯食べられる!"と喜んで参加していました(笑)」

 枕営業もありそうだが、

「もし、そういうお誘いがあったら、当時の私なら飛びついていたかも(笑)。でも、全然、声がかからないんです。デビュー前は、いろいろあったんですけど」

 アイドルも旬が過ぎると、そんな誘いもなくなる。

「その後、事業もやったんですが、ことごとく失敗し、30代の頃には500万円以上の借金を抱えていたんです。なんとか銀座でホステスをしながら借金を返済して、

 35歳のときに地元の神戸に戻ったんです。それからは、ただ日々を生きる感じで、友人の紹介でテレアポの仕事をしていました」

 10数年前までお色気番組で活躍していたセクシー美女が、気づくと電話の向こうにいたとは……。

 「心にポカーンと穴があいたような感覚でしたね。テレビを見ると辛いんです。今、輝いている芸能人に嫉妬してしまうというか……。なんとか復帰したくて、美魔女コンテストにも応募したことがあります(笑)」

 38歳のときに結婚もした。嫁いだ先は農家だった。華やかな芸能界とは180度かけ離れた世界である。

「結局、いろいろ合わないことがあって、1年で別れてしまったんですけどね」

 結婚も失敗して、「人生このまま終わるのかも」と落胆するばかりだが、それでも捨てきれなかったのは、「歌を歌いたい」こと。現在、彼女は現役介護士のヴォーカリスト・Yukittyさんと花魁ユニットを結成。

「熟女2人で花魁の格好をして、懐かしの歌謡曲などをカラオケ大会の会場などで歌って、CDを手売りしようと思っています。そんな中、"脱がないか"というお話をいただいたんです。正直、これは奇跡ですよ。貧乏生活を送っていた私にとって、最後のチャンスだと思って頑張りたい」

 こう瞳を輝かせて語る夏川さん。まさに捨て身の覚悟で脱いだ美熟女ボディの公開が待ち遠しい限りだ!

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