亡くなった飼い主の帰りを9年間も待ち続けた「忠犬ハチ公」のエピソードでもわかるように、犬は非常に忠誠心が高くて従順。頭の良い生き物である。だからこそ、ペットとして世界中で愛されているのだ。しかし、こんな凄惨な事故がスロベニアで起きてしまった。

その日、新年の挨拶をするために独り暮らしの父親宅を訪れた娘は、胸騒ぎがした。いつもなら、父の愛犬であるシェパードが元気に玄関まで駆け寄ってくるはずなのに、鳴き声すらしないのだ。

不審に思いながら家の中に入っていくと、そこで目撃した光景に思わず絶叫した。キッチンの床は血の海で父がうつ伏せに倒れていたのだが、明らかに様子がおかしい。“あるはずの父親の頭部”が消失しているのだ。父の頭は、あれだけ懐いていた愛犬に食い尽くされていた──。

現地の報道によると、この惨事は飼い主である男性が心臓発作などで突然死してしまい、空腹に耐えかねた愛犬が頭部を食べてしまったと結論づけられた。専門家によると、

「飼い犬はエサを与えられない状態が3~4日続くと、空腹で極限状態となります。いくら飼い主への情愛が深くても、そんな状態では理性よりも本能が勝ってしまい、このような惨事が起こってしまうのです」

ショッキングではあるが、どんなに可愛いペットにも起こり得る事故なのかもしれない……。

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