最近、サラリーマンや主婦を中心に新たな副業が注目を集めている。それが、自宅の空き部屋に旅行客を泊めて宿泊代を得るというもの。とりわけ、都市部や観光地で広がりを見せているようだ。

誰が泊まっているかというと、メインになるのは外国人旅行者。安く宿泊したい、日本人と交流を図りたいというバックパッカーを中心に人気を集めているのだ。確かに、日本人同士だと気を使うところもあるが、外国人だと寛容にもなれるというもの。外国人とコミュニケーションを取りたい日本人がホストとなるケースも見受けられる。
この、自宅宿泊ビジネス。旅館業法に抵触することもあるようだが、実質を把握したり違法性の判断をするのが難しいようで、規制する自治体は対応に苦慮しているとか。実質はグレービジネスという側面もあるようだ。

とはいえ、いまある自宅をそのまま使えるのはメリット。基本的には仲介サイトを通じて予約を受け、宿泊料を受け取るという仕組みだ。そのひとつが「Airbnb(エア・ビーアンドビー)」という米カリフォルニア発のサービス。いまでは世界192カ国、3万5000都市に約35万件の物件が登録されていて、もちろん日本も含まれる。
使いかたは簡単で、ホストとして登録すればOK。対して旅行者は行き先に応じて宿泊先を探すという流れだ。宿泊代や食事、観光案内の有無はホスト側が決めればいい。ちなみに世界を見渡すと、ツリーハウスやキリンが住む家といった登録もあるようで、珍しい家屋だと大人気になるかもしれない。

なんとも、ソーシャル時代を象徴するような、ユニークな副業といえるAirbnb。シェアハウスが一般的になったように、この新たなシェアビジネスも、今後ますます伸びていくかもしれない。

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