怖いのは目に見えない異物!

その粉ミルクだが、かつて有害な工業用添加剤入りが出回り、飲んだ幼児の頭部が巨大化、あるいは内臓が破壊して、13人が死亡する痛ましい事件もあった。

『恐ろしすぎる中国に優しすぎる日本人』の著者で、外国人犯罪対策講師(元警視庁刑事)の坂東忠信氏は、
「粉ミルクメーカーが、たんぱく質の検査基準をクリアしようと、工業用添加剤を加え、その添加剤が高価だとわかると、今度は尿素で代用しようとした。すべては利益を出すためです。目に見える異物混入も問題ですが、こうした"目に見えない異物混入"のほうがより深刻でしょう」

確かに、コーラに金魚が入っていたらわかるが、有害な薬剤が粉ミルクに混入していても、見た目ではわからない。日本への食品輸入が米国に次いで多い中国(2012年度=全体の13.7%)の食材を買うのが恐ろしくなる事態だ。

また、坂東氏によると、中国現地で食べてはいけない食品が3つあるという。
(1)タマゴ=飼料に、日本で不認可のカンタキサンチンが使われ、食べたニワトリは赤みの強い黄身の卵を産む。深刻な場合、白血病や骨髄障害を起こす。

(2)犬肉=興味本位で食べる人もいるが、青酸カリなどの毒物で作られた丸薬を、リブ肉などと一緒に縛り、犬に食べさせて殺している。

(3)豆腐=古い材料が使われ、それをごまかして防腐のためや固さを出すために工業用石膏(せっこう)が使われている。

まさに、死にいざなう異物入り食品オンパレードの中国。でも、隣国に行って麻婆豆腐も食べられないんじゃ、いったい、何を食べればいいんですかね……。

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