データ予想 須田鷹雄
根岸Sのオススメ馬は!?


今年の根岸Sは、ロゴタイプの参戦によって話題性が増した。
GⅠでダート初挑戦というケースはたいてい大敗に終わるが、GⅢレベルなら……と悩んでいる人も多いはず。そこで今回は、過去の事例がどうなっているのか調べてみた。

平成以降、重賞で初ダートという馬は〔714109〕。回収率は単49%・複33%。GⅢに限定しても〔71381〕で単65%・複41%。直近の成功例は、11年シリウスSのヤマニンキングリーで、ほかにはサイレントディールやメイショウボーラーが成功している。
昔のほうが、ダート路線が未成熟だったために芝からの割り込みが効いた面もあり、過去10年のダートGⅢに限定すると〔20255〕で単24%・複22%。
これを見ると、わざわざロゴタイプを買う理由は見出せない。同馬の場合はそもそも1400メートル短いという可能性もある。せっかくまた軌道に乗りかけたところで、事態を再び深刻化させないように祈るのみである。

話を根岸Sそのものに戻してレースの傾向を探すと、まず単純に「前走重賞勝ち馬は強い」ということが挙げられる。
過去10年、前走で中央の重賞を勝ってきた馬の成績は﹇4203﹈。
サンプルは少ないが回収率は単複とも100%を超えている。

昨年はこのパターンでノーザンリバーが2着。前走でカペラSを勝っているのに8番人気とは、お客さんのほうが考えすぎだったということだろう。

また、オープン特別組も前走1着馬は〔16313〕と複勝率基準では43.5%となかなかの走りを見せている。こちらでいくとあてはまるのはレーザーバレット。
もともとUAEダービーに連れていったほどの素質馬だし、中団で競馬ができる脚質は展開に左右されないという強みも持つ。

重賞レベルでの1400メートルどうかだが、こなせばあっさり勝つシーンもありうるのがエアハリファ。ここで良い競馬をすれば、フェブラリーSまでリアルに見えてくる。

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