西の革命児と東の暴れん坊。現代のお笑い界を牽引してきた2組のカリスマコンビが、2015年にいなくなる!?

「まさか、ビッグ3より先に"彼ら"が落ち目になるなんて、誰も想像していなかったですよ」 こう驚きを隠せないのは、民放局プロデューサーだ。お笑いビッグ3(ビートたけし・明石家さんま・タモリ)に続く、お笑い界の重鎮といえば、ダウンタウンと、とんねるずだろう。

 そんな両雄が今、思いもよらぬヤバい状況に追い込まれているのだ。「視聴率で一目瞭然。ダウンタウンは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)をはじめ、『教訓のススメ』(フジテレビ系)や『ダウンタウンDX』(日テレ系)などレギュラー番組の視聴率が1ケタ台になることも多く、かつての栄華は見る影もありません」(前同)

 一方の、とんねるずも正月早々、厳しい現実を突きつけられた。「元日の夜にハワイから生中継した『FNSお正月だよ!』(フジ系)は、視聴率4.4%と惨敗。同時間帯に放送されたテレビ東京の『大食い世界一決定戦』にも敗れ、フジテレビの亀山社長も異例の敗北宣言をしました」(テレビ誌編集者) くしくも1月1日付の東京スポーツ紙上で、ビートたけしは「お笑いブームは終わった」と断言。

 その終焉を象徴するかのようなダウンタウン&とんねるずの失墜ぶりに、一部のテレビ関係者の間では、「どちらも今年中にテレビから消える!」との話まで浮上しているという。

「ダウンタウンに限っては、松本人志さんの"カリスマ性"が低下している」と話すのは、お笑いプロ関係者。「一昔前は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)しかり、『人志松本のすべらない話』(フジ系)しかり、彼が"面白い"と認めるネタを世間が笑っていた。しかし今は、有吉弘行のほうが、そのカリスマ性が上なのかもしれません」(前同)

 MCが多い浜田雅功も、バナナマンの設楽統やフットボールアワーの後藤輝基らに押され気味だ。「浜田さんは個性が強いように見えて、コレといった強みがない。切り返しの瞬発力や軽快なトーク回しでは、中堅芸人のほうがうまいんですよね」(同)

 松本も浜田も、いつの間にか"新世代"に取って代わられたというのだ。

 冠番組の視聴率が急激に落ち始めたのは、2年前の2013年から。『リンカーン』(TBS系)や『アカン警察』(フジ系)が次々に打ち切りとなった。

「さすがのダウンタウンも焦ったのか、『リンカーン』が打ち切りになりそうな際は、自分たちからギャラカットを申し出たとか。それでも『アカン警察』などは予算オーバーが続き、5億円の赤字を出したとの話ですよ」(制作会社関係者)

 1989年に東京進出してから早26年。このまま東京で活躍し続けると思われたが、昨秋には関西のローカル局で『松本人志の休日』(朝日放送)という番組を始めたことも、彼らの凋落がリアルに感じられる話かもしれない。

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