"替え活"で賢い消費生活を!

森永氏が続ける。
「できる限り生活コストを下げる努力をするしか、方法はありません。たとえば、食費などをキッチリと精査し、選別することは必要不可欠です」
同氏は、スーパーでの買い物の際、賞味期限切れが迫って割引となった商品の購入が、今では欠かせない日課という。
消費生活アドバイザーの丸山晴美氏は、こう言う。
「生活防衛法として、私がお勧めしているのは"替え活"です。たとえば、ホットコーヒー一つにしても、コーヒーショップで買えば300円近くしますが、それをセブンカフェに変更。すると、100円で済みます。毎日のことですから、この200円の差はかなり大きいですよ」

周囲を見渡せば、安くて高品質なものがたくさんあり、それまでの習慣を少し変えるだけで大きな節約につながるというのだ。
具体的に見てみよう。
「昨年、月額料金972円からの"イオンのスマホ"が出て以来、格安スマホが一気に広まりました。今では量販店でも買えますから、買い換えない手はありません」(家電量販店コンサルタント)

また、月々の支出の中でも大きなウェイトを占める各種保険の見直しも必須だ。
「生命保険やがん保険など、月々の合計保険料が手取り収入の5%を超える場合は、見直しが必須です。ネット生保への乗り換えも検討すべき。保険料が、大幅に減額できます」(ファイナンシャルプランナー)
前出の森永氏が、顔を曇らせて言う。
「とはいえ、今回の年明け早々の値上げラッシュはほんの序章に過ぎません。今後、円安はさらに進行し、140~150円台にまで行くと予想されています。近い将来、各企業は"円安が(企業の)自助努力を超えた"との大義名分を再び掲げ、今回以上の強烈な値上げラッシュに入ると見ています」

恐怖の予測が、現実とならないことを願うばかりだ。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2