女帝の権威失墜――。
2012年、得票率83.9%と圧倒的な得票数で"韓国初の女性大統領誕生"を国民に歓迎されたのも今や昔。朴槿恵(パククネ)大統領が、窮地に追いやられている。
「今月16日に世論調査会社、韓国ギャラップが発表した朴氏の支持率は就任以来最低の35%と急降下。次期大統領選まで3年近くあるものの、"次の大統領は潘基文(パンギムン)国連事務総長だ"という声が与党からも噴出するなど、朴氏への反発は例を見ない勢いで強まっています」(全国紙ソウル支局特派員)

吹き荒れる逆風。それも納得の、朴氏のスキャンダルが報じられている。
「昨年末のことです。朴氏の元側近の男が、現側近数人と結託し、政権ナンバー2の金淇春(キムギチュン)秘書室長の追い落としを図るなど、政府高官人事に介入していた疑惑が飛び出しました。韓国検察も捜査に着手し、問題の行方が注目される中、朴氏の年頭の記者会見が行われましたが、自分が言いたいことを言うだけの一方的なものでした。"疑惑に対する十分な説明がない"と、大ブーイングが起こったのも当然ですよ」(前同)

人気はダダ下がり。加えて、山積する課題への対応も合格点とはほど遠い状況で、国民の怒りの炎に油を注いでいる。
「折からの不況は悪化するばかりです。円安ウォン高で、ライバルの日本企業との競争力はさらに低下。韓国は、バブル期以降の日本の"失われた20年"と同様、長期的な経済停滞の真っ只中にあり、抜本的な対策が求められています」(全国紙経済部記者)
成す術はないのか。蟻地獄に捕らわれたように、韓国は崩壊へのカウントダウンを始めている。
「国の借金は約5000兆ウォン(約550兆円)にまで膨れ上がっています。この額は、韓国の経済規模から見ても"アウト"。さらに、失業率は約10%と凄まじい数値。内需不振のため、若年層は国内で仕事を得られず、海外への人材流出も止まりません」(経済誌デスク)

国家崩壊の危機にある中、長く"反日の御旗"を掲げて国民の支持を得てきた朴氏だが、ここにきて、驚愕のウルトラCに打って出た。
「日本へのすり寄りです。昨年末、経団連の榊原定征会長ら財界首脳陣と面会し、韓国への投資を頼み込んでいます。過去に榊原氏が会長を務める東レは、数千億円を韓国国内へ投資している実績もある。まさに苦境。揉めに揉めていた慰安婦問題や竹島問題も、日本に屈服してでも金が欲しいという状況ですが、ただそうなれば、韓国国民が黙っていない。どちらにしても厳しいことには変わりありません」(前同)

断末魔の叫びが聞こえる。こりあ困った!?

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