それぞれ、8年ぶりと9年ぶりに、日本球界に復帰する広島の黒田博樹投手(39)と、ソフトバンクの松坂大輔投手(34)。
「これで、苦労するキャンプ中の"ネタ探し"がラクになりました(笑)。黒田も松坂も初ブルペン、初登板と、何でもネタになりますからね。広島とソフトバンクのキャンプ取材は、記者を増員する予定です」(民放局スポーツ番組関係者)

かつて広島と西武で、エースとして君臨した2人。だが、その評価には埋めがたい差が生まれている。
「今季の年俸だけ見たら、ともに1年4億円+出来高払いの"同評価"。ただ、昨季、ヤンキースからFAした黒田には、複数球団から1年20億円前後の高額オファーがあった。一方、松坂がメジャーに残留しても、オファー球団はないと地元紙が報じました」(スポーツ紙メジャー担当記者)

06年、ポスティングでレッドソックスに移籍した際には、6年総額約60億円の巨額契約を結んだ松坂。だが、18勝3敗の好成績を残した08年以降、たび重なるケガで成績は低迷。近年は中継ぎとして、まずまずの働きをしていたが……。
「松坂は、先発で投げたくて日本に帰ってきました。工藤公康監督も松坂の先発起用を明言していますが、本音は中継ぎ要員。先発で何度か失敗したら、中継ぎにする腹積もりでしょう。正直言って、松坂には成績よりも観客動員に期待。3年間、一軍でそこそこ投げてくれれば御の字です」(ソフトバンク関係者)

対極にいるのが黒田だ。
「チームでは"優勝請負人"扱いです。メジャーで毎年中4日、年間200イニング以上を投げて、大きな故障はなく成績も安定。球団首脳は、マエケンと2人で30勝はイケると踏んでいます」(広島担当記者)
また、チームの精神的支柱としても期待が大きい。
「かつて黒田は、日南キャンプのブルペンで、キャッチャーの倉義和にカミナリを落としたことがあります。おろしたてのミットを使っていたため、いい音が出せなかった倉に"今の段階でミットを作っていることが投手に対して失礼"と激怒。その後、倉は黙々とピッチングマシーンの球を受けてミットを作っていました。若返りした現在のカープには、こうした厳しさこそが必要なんです。前田健太ら投手陣にもいい影響を与えるでしょう」(前同)

注目を集める2人の元メジャーリーガー。キャンプインが待ち遠しい。

本日の新着記事を読む