相撲界に彗星のごとく現れた怪物・逸ノ城(21)。白鵬、朝青龍らと同じモンゴル出身で、9月場所では、新入幕ながら横綱・鶴龍を破る大番狂わせをやってのけ、13勝2敗の好成績を残し、大きな注目を集めた。

11月場所では、関脇に昇進したその実力もさることながら、世間の話題をかっさらったのは、彼にまつわる豪快な武勇伝だった。
「192センチ、199キロの巨体がそもそも規格外。さらに、彼はモンゴルの中でも都市部ではなく遊牧民の出身で、暴れる牛やヤギも本来なら大人3人がかりで取り押さえるところ、逸ノ城は一人で組み倒していたといいます」(スポーツ紙記者)

ほかにも、白鵬の部屋へ出稽古に行った際、どんぶり飯12杯完食し、横綱が驚く食欲を見せつけたことも。
「11月場所前には、過度の注目を集めたことでストレスからくる帯状疱疹を発症し、入院。その間、絶食していたのに、退院時に太もも回りが2センチも太くなっていたそうです」(前同)
と、怪物と呼ばれるにふさわしい話が次々と漏れ伝わってくる。そこで、本誌は、逸ノ城が所属する湊部屋の周辺取材を敢行。怪物伝説の入手に乗り出した。

逸ノ城が所属する湊部屋は埼玉県の蕨(わらび)駅から徒歩15分ほどの住宅街。部屋近くにある逸ノ城の行きつけ焼肉店『豊田屋本店』の店主が取材に応じてくれた。
「逸ノ城は弟子たちと4、5人で自転車に乗ってよくやってきます。お酒もほとんど飲まず一般のお客よりも礼儀正しいですよ。ただ、部屋でちゃんこを食べてから来てるのに、一人あたりカルビ10人前、ロース10人前くらいは平気で平らげていきますよ」

まさに怪物級の胃袋の持ち主。さらに、近所のクリーニング店店主はこんな、エピソードを披露してくれた。
「逸ノ城は両国まで電車で通ってたんですが、あまりに大きすぎて、電車に乗り合わせた乗客から、"お相撲さんが電車に乗ったら困るよ"と部屋に苦情の電話が入ったそうですよ」

と豪快伝説を聞くことができたのだが、以後、取材を進めても、「見ないなあ」という証言ばかり。どうやら普段は人目を避ける"コソコソ私生活"を送っているようなのだ。部屋のすぐ近くで中華料理店を営む男性は取材に、こう応じる。
「逸ノ城は真面目な性格で、あまり外に出かけて遊ぶ感じではないんですよ。いわば、優等生タイプ。うちにも来たことないのに取材のマスコミの人ばかり来るよ」

さらに部屋の裏通りの商店の女性店主も、こう話す。
「逸ノ城?自転車に乗っている姿を一度、見たことあるくらいですね〜。普段は表通りを使わず、裏通りを通って駅まで行っているみたいですよ」

目立たないようにと自転車で裏通りをコソコソ走る逸ノ城。なんだか可哀相な気もするが、そんな中、こんな証言が聞けた。
「その自転車、潰れたって。重すぎたんだろうねえ」(部屋近くの住民)
さすが、モンスター!

本日の新着記事を読む