ターフに刻まれし快走劇!名馬烈伝 ホースダング神津
先日急死した、感動の「善戦マン」ステイゴールド


現役時代から妙にファンが多い馬だった。その人気の一因として、GⅠで好走する反面、GⅡ以下のレースでもなかなか勝ちきれず、2・3着が多かったことから「善戦マン」などと呼ばれたキャラクターも挙げられるだろう。何せ、2・3着が20回にも上るのだ。

そんなステイゴールドのハイライトは、引退レースとなった2001年の海外GⅠ・香港ヴァーズ。道中、中団あたりを進んだステイゴールドは、最後の直線、シビれるような末脚を繰り出し、ゴール寸前で差し切り勝ち! 見事、ラストランを初GⅠ制覇で飾り、あまたの競馬ファンの心を震わせたのである。

さらに、引退後の活躍がまた凄かった! 種牡馬として第二の人生を歩んだ同馬だが、オルフェーヴルやゴールドシップ、フェーノーメノ、ナカヤマフェスタ、ドリームジャーニーなど、数々のスターホースを輩出。サイアー(種牡馬)としての確固たる地位を築いたのだ。

しかし、今月5日、思いもよらない訃報が届く。
「ステイゴールド急死」
彼は、21歳でこの世を去った……。

感動の「善戦マン」ステイゴールド。その勇姿は、いまなお多くの人々の心に焼き付いている。
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