昨年末の『紅白歌合戦』で、10年ぶりのテレビ出演を果たした中森明菜(49)。
「2010年からは病気を理由に活動を休止。テレビに出たのは、04年大晦日のTBS系特番『ザ・ベストテン2004』以来のことでした」(芸能関係者)

しかし、今年に入ってからは精力的に活動。1月21日に新曲『Rojo-Tierra-』を、28日にはシリーズ合計150万枚を記録したカバーアルバムの最新作を、続けてリリースした。
「新曲の初回特典DVDでは、腕を振り上げてご機嫌で踊る姿や、無造作に前髪を留め、おでこ全開でソファにもたれるリラックスした表情を披露。久々に、思いっきり笑顔の明菜が拝めます」(スポーツ紙記者)

また、1月9日のNHK『SONGS』では、滞在先の米国でショッピングを楽しむ姿が放送された。いよいよ、今年こそ本格復帰、かと思いきや、すでに暗雲が立ちこめているという。
「実は関係者の間では、紅白出場は大間違いだったという見方が圧倒的なんです」
こう語るのは、音楽事務所関係者。
「昨年8月に出したベストアルバム2作品は合計30万枚を越えましたが、こうした明菜人気は、メディアに一切出ない神秘性が商品価値を高めた結果なんです。いわば、〝第二の山口百恵〞。その貴重性が、紅白出演で失われてしまったんです」
その紅白出演も、
「往年のヒット曲ならまだしも、発売前の新曲を披露したことで、印象はさらに薄まり、歌手別視聴率は42.9%と、全出演者中14位。中途半端な結果に、出演を急ぎ過ぎたのでは、という声が噴出しています」

ちなみに、大トリの松田聖子は、関東地区で視聴率47.5%を記録し、歌手別では1位。ライバルに大差をつけられる結果となった。

「関係者がここまでピリピリするのには、わけがあります。明菜のレコーディングには莫大な経費がかかるんです。米国での滞在先は、スタジオが併設された超高級ホテル。マドンナやレディー・ガガといった海外一流歌手の御用達で、最高ランクの部屋だと1泊約400万円にも」(前同)

新曲『Rojo~』は発売初週で1万4000枚を売り上げたが、週間シングルランキングは8位止まり。この程度ではモトが取れないというのだ。
「CDが売れない時代にもかかわらず、待遇はバブル時代のまま。また、ことあるごとに休業をほのめかすため、スタッフは気分を損ねないよう神経を使うんです」(同)

こんな状況で売上が落ちれば復帰自体危うくなってくる。
だが、希望はある。
「体力が戻り、かつてのようにテレビ出演やコンサートができるようになれば、経費も必ず回収できます」(前出・音楽事務所関係者)

ファンから関係者まで、回復を願う声ばかりだ。

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