国防費は毎年2ケタの伸び率を示し、軍拡に血眼の中国。特に鼻息荒いのが、空軍力の近代化だという。
「大陸国家である中国は、伝統的に陸軍主体の国。そのため、空軍力の整備が立ち遅れていたんです」(軍事ライター・黒鉦(くろがね)英夫氏)

そんな中国が国策として開発するのが、"一流国の証"であるステルス戦闘機。
「ステルス戦闘機はレーダーに映りにくく、迎撃が困難です。ただ、開発は非常に難しく、現在、実戦配備されているのは米空軍のF-22だけです」(前同)

中国はすでに、2011年に殲撃(せんげき)20型というステルス戦闘機を披露しているのに、なぜか?
華僑系新聞記者によると、
「ゲーツ米国防長官の訪中に合わせて、急遽(きゅうきょ)公開されたんです。"アメリカよ、オレたちだってステルス機を作れるんだぞ"という意思表示だったんでしょう。ただ、同機は"ステルス機もどき"というのが専門家の見方。中国は18年中の配備を目指す意向ですが、厳しいでしょう」

分厚い先端技術の壁に阻まれた中国だが、性懲りもなく、殲撃31型なる新ステルス戦闘機を発表した。
「殲撃31型は20型に比べやや小ぶり。外見は、米国主導で開発し、完成間近の最新ステルス機F-35にそっくりです。F-35は航空自衛隊でも導入が決定しており、配備されれば最強のステルス戦闘機になるはずです」(黒鉦氏)

殲撃31型は、昨年11月、広東省で行われた珠海エアショーで初披露された。ただ、現地を取材した専門誌記者によると、
「オソマツのひと言。推力を上げるとお尻の排気口からもくもくと黒い煙が出てきましたからね。エンジン開発には成功していないんでしょうね。20型同様、31型も"見た目はステルス機"のハリボテですよ」

中国政府系メディアは
「自衛隊が導入するF-35より性能は上」と報じたが、先日、カナダで出版された軍事専門誌はこれを「大ボラ」と切って捨てた。

20型も31型も、「米国の機密をハッキングしてコピーしたもの」(前出の華僑系新聞記者)という説も。

やはり、"パクリ"だけでは限界があるようだ。

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