少年時代に夢中で遊んだファミコンのゲーム、じつはとんでもない値段で売れることもあるんです!? アメリカのオークションサイトに出品されていたファミコンソフトが、1月中旬に10万ドル(約1170万円)の入札があったと話題を集めた。

気になるタイトルは『ファミリー・ファン・フィットネス:スタジアム・イベンツ』。そんなの聞いたことがないという人もいるだろうが、日本では『ファミリートレーナー ランニングスタジアム』というタイトルで1986年に発売されていたものだ。テレビの前でに敷いたマットの上で体を動かして操作する、懐かしのファミリートレーナー用のソフトだったのだ。

高値がついた理由はズバリ「希少価値が高い」から。アメリカでは権利者変更などがあったため、発売直後にほとんどが破棄された幻のゲームとなってしまったのだ。市場に出回ったのは200本前後しかなく、保存状態の良い新品同様のものは10本程度しか現存しないのだという。

今回出品されたものは未開封品。すでに取引は終了していて、最終的には3万5100ドル(約410万円)で落札されていた。10万ドルの入札をした人がキャンセルしたため、この値段に落ち着いたようだが、それでもファミコンソフトに400万円である。

それでは、日本でのファミコンソフトのプレミア市場はどうなのだろう?
日本国内で超高値がつくのは「非売品」というパターンが圧倒的に多い。メーカーがゲーム大会優勝者やプレゼント用のために特別に作った限定版で、市場に流通していないので希少価値が高いのだ。
「スーパーレア」なファミコンソフトで、有名なタイトルには以下のものがある。

『キン肉マン マッスルタッグマッチ 金色カートリッジ』※大会上位8名にプレゼント
『ロックマン4 金色カートリッジ』 ※キャラデザイン採用者8名にプレゼント
『オバケのQ太郎ワンワンパニック 金色カートリッジ』※大会上位100名にブレゼント
『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル ファイナルバージョン』※1000名限定のプレゼント
『影の伝説 ヤマキめんつゆサマープレゼント版』※「ヤマキのめんつゆ」の販促プレゼント
『グラディウス アルキメンデス編』※スナック麺のキャンペーンプレゼント

どれも10万円を超える値がつくことはざらで、特に『キン肉マン』『ロックマン4』『オバケのQ太郎』の3本は、過去に数十万以上で取引された例もあるほどだ。

ただ、高値がつくのは限定版ソフトばかりではない。誰でも知っている有名タイトルでも、箱・説明書付きで状態が良ければ、1万円前後の値は軽くついてしまう。

たとえば数百万本が売れたあの『スーパーマリオブラザーズ』だって、箱・説明書付きで保存状態が良ければ、ネットオークションで1万円以上の値段で落札されてしまうのだ。もちろんマニアが欲しがるようなタイトルであれば、それ以上の額で取引されるのは言うまでもない。

押し入れに眠っているファミコンソフト、いますぐチェックしてみては!?

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