ここ数年の新日本プロレスのブームに伴って、今、プロレス人気が復活しつつある。
一昔前まではプロレス会場に来るのは、「むさ苦しい男のファンばかり」と相場が決まっていたが、昨今は新規の女性ファンが急増しているのだ。

それを証明するように、昨年頃から一般誌でもプロレス特集が組まれ出し、女子向けのガイドブックや関連書籍が次々発売。昨年12月にはNHKまでが『あさイチ』の中で「プロレス女子 急増の理由とは?」という放送をおこなったほど。いまや「プロレス女子」を略して「プ女子」なんて言葉まで普及しつつあるようで、かつて猪木や長州がいた頃の『ワールドプロレスリング』に胸をアツくした我々オヤジ世代には隔世の感を禁じ得ないが…。

「でも考えてみてください。逆にいえば、この状況は、かつてプロレスに夢中になった我々オジサンが『プロレス好き女子』を口説けるチャンスが到来したということです」

そう驚きの提案をするのは、80年代の新日ブーム時は中学生だったという現役ナンパ師、ボンバー☆功氏(45歳)。我々凡人には思いもつかなかった発想だが、今もプロレスファンであるボンバー氏はその理由をこう説明する。

「プロレスほど、ファン以外には通用しない共通言語が持てるジャンルはありません。その特異性ゆえ、ファン同士なら一気に距離が縮まりやすいんです。例えば女子人気も高いオカダ・カズチカの口癖『レベルが違います』や、中邑真輔の『イヤァオ!』といった決めゼリフなんかはプロレスファン同士じゃないとわからない。だからこそ、わかる人同士の会話は盛り上がるし親近感を深めやすいんです」

とはいえ、プロレス好き女子が周りにいない場合はどうすれば良いのか? 周りの女子をいきなりプロレスに誘って「ごめんなさい、プロレス興味ないんで」と言われたら、凹みそうだが…。

「やっぱり最初から好きなコを狙うほうがリスクは少ないでしょうね。SNSで探すこともできるし、会場はもちろん、会場近辺の飲み屋、またはプロレス関連のお店などで出会うこともできる。しかもプロレス好きは、試合観戦のときはプロレスTシャツを着ていることが多いから見分けやすいんですよ(笑)。だから試合観戦後、会場近辺の飲み屋にプロレスTシャツを着ているコがいれば、『●●選手が好きなんですか? 僕も好きなんですよー』みたいにキッカケがつくりやすいんです」

なるほど、確かに何もないところから接点をつくるより遙かにキッカケはつくりやすそうだ。事実、ボンバー氏はそうやって仲良くなり、「夜のプロレスごっこまで発展したコが複数います」というから、なんとも羨ましい限り。

プロレス好きなら、このブームを生かさない手はない。ここはひとつ、アントニオ猪木のように「一歩踏み出す勇気」を持ってプロレス女子をゲットし、ベッドのど真ん中で棚橋(弘至)ばりに「愛してま~す!!」と叫んで……みたいものですね。

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