なんでこんなところに? と呆れてしまう場所にヒョロっと佇むアレ。そう陰毛。
「台所のまな板の上」「パソコンのキーボードの上」などは序の口で、誰か神様あたりのイタズラとしか思えないような、ありえない場所に陰毛があった! なんて経験は誰にでも思いあたるハズ。そんな急激に日常を間抜けにしてしまう、陰毛の微妙な出現エピソードを紹介したい。

1)大事な会議中、机の中央に
「社長、部長も出席している神妙な会議だったのですが、テーブルの中央に一本落ちてたんですよ陰毛が。掃除の行き届いているピカピカな会議室だったんで、他にはチリひとつなく。空調の風にあおられてヒヨヒヨしてましたから、みんな気づいてましたよね……。おかでげ気になっちゃって気になっちゃって、プロジェクトの話なんかなにも頭に入って来なかったですよ。(41歳・男性)」

2)マージャンの牌の上
「あの緑のマットが絡みやすいのか、雀卓ってやたらと陰毛が転がってるんですよ。最近の雀卓ってマシンが自動で牌を積み上げてくれるんですけど、半荘終えて、さあ仕切り直しだっ! てタイミングで、ウィーンと出てきた牌の上に一本ヒヨっと乗ってたことがありました。会社の同僚たちと打ってたんですが、みんなで無言で『フッ』とやりましたよ。誰の誕生日だよって話ですよ。(35歳・男性)」

3)貸した漫画に挟まって
「大学生の頃に、気になる女の子に漫画を貸してあげたことがあったんだけど、返ってきたその漫画の間に一本、薄めなのが挟まってて……。髪質で自分のかどうかって分かるじゃないですか? でも、あの柔らかい質感はどう考えても自分のモノじゃなかったんですよ。就職で上京するときに漫画を大量に処分したんだけど、その巻だけはしばらく捨てられませんでしたね。『ツルモク独身寮』っていう恋愛漫画だったんだけど、あの陰毛ってやっぱり何か彼女のメッセージだったのかなって思うとモンモンとしちゃってさ。(41歳・男性)」

4)プレイステーションのディスクを入れるところ
「当時のゲーマーは絶対経験してると思うんですが、ゲームを交換しようとパカッとプレステのフタを空けるじゃないですか、シュルルル〜っと回ってるディスクをどけるとですね、よく入ってるんですよ陰毛が。プレステは2以降、ディスクをスライド式で挿入するようになったので、最近の若いコには分かってもらえないかも知れないですが、ゲーム好きとしては懐かしい思い出ですよね。(36歳・男性)」

5)息子の筆箱を開くと
「小学三年生の息子の筆箱ですよ。息子はまだ毛が生えてなかったし、私の想像としては担当の先生じゃないかってことで落ち着きましたね。新卒の若くて清楚そうな女の担任だったんですけど、濃くて太くて逞しい陰毛がなんとなく彼女にピッタリだなって。(38歳・女性)」

などなど、いまこの瞬間もタンポポの綿毛のようにフワフワと風に乗って旅をしているであろう陰毛たち。果たして自分の陰毛がどこまで飛んでいっているのかGPSでもつけて調べてみたいところである。

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