人気ユニット「ケツメイシ」のMC・RYO氏は、レコーディングやライブをやりながら、家庭では家事もしっかりこなす『スーパー主夫』。昨年12月には、家族やご近所の友達との面白エピソードを綴ったエッセイ『涙で家族が見えない』もリリース。アーティストと2児の父という二足のわらじをはく40代の星に緊急インタビュー第1回!!
――RYOさんは40代ですが、バク転の講習を受けに行ったんですよね?
RYO 通称「後藤ジャパン」という、飲み仲間と一緒にバク転講習を受けに行ったんです。マスターしようと思ったきっかけは、スナックのステージでいかに目立つか。「ステージでバク転できたらかっこいいよね!」って。メンバーのみなさん、会社ではそれなりにえらい人たちなんですよ。よく、中2病って言うじゃないですか? 僕らは小6病です。
――小6病!(笑)
RYO 話すことといえば、フィリピンパブでのステージの動き方とか、ふるまい方とかですからね。最近は『アナと雪の女王』を4人で踊ることにはまってます。騎馬戦みたいなスタイルで、上にひとり乗せ、下3人で支えながら曲に合わせてくるくる回る。……言葉じゃうまく伝わらないんですけど(笑)。2回くらい披露しましたが、ウェイティング中の女のコは、いつもはつまらなそうにスマホをいじってるんですよ。でも、アナ雪の回転を見たとたん、みんな総立ちで「ブラボー!」です。
――女子ウケ、バツグンなんですね。
RYO その後は、みんなで大反省会。翌日、メールで反省文を送り合うんですよ。昨日のステージの動きはどうだったか、とか、俺は出過ぎたな、とか。周りに知らないお客さんもいるのですが、最初の選曲に問題があったんじゃないか、とか。もちろんバク転も披露しますよ。ズボンのベルトを2人で持ちながらですが。
――アメージング!! RYOさんもバク転ができるんですか?
RYO まだ仮免ですけどね! だから、路上は危険なんです。僕の小学校の同級生で、後藤ジャパンのU-20代表くらいに位置してて、ちょいちょいA代表にも呼ばれるヤツがいるんですけど、そいつにもやらせてみました。うまく回れず、おでこをずり向いてました! ……女子大とかで講師やってたりするヤツなんですけどねぇ。
――3月から始まるケツメイシのツアーで、RYOさんのバク転が見たいです。
RYO そうですね……。でもやっぱ、我々ケツメイシはワイヤーアクションにチャレンジですかね。将来的にはディナーショーで宙吊りになる、ワイヤーアクションですよ。ズボンの食い込みがハンパなくって、おじさんが無理する様子が楽しめる笑えるショーがやりたいですね。もはや、アイドルがワイヤーで飛ぶのは当たり前。40歳を過ぎたおじさんが飛んだら面白いじゃないですか。
――確かにハラハラします(笑)。
RYO ワイヤーアクションは、着地が一番怖い。おじさんたちは、しっかり着地するまで安心できない。もしかしたら、着地と同時に足の骨が折れるかもしれない。
――おじさんならではのライブってことですね。
RYO あるいは、綾小路きみまろさんのライブみたいな感じが目標かな。彼のネタは面白いですもんね。「あれから40年」ってのがほんと絶妙で、毎回やってること同じなのに笑える。安定した面白さって魅力的ですよね。我々はいつかディナーショーやるのが夢ですし、ああいうライブだったら我々も70歳までできそうなんで、今後の目標にしたいです。
(次回に続く!!)
文:村上幸
ケツメイシのMC担当。個性的な高音ボイスが特徴的で、早口ラップ、下ネタ、自虐ネタが持ち味。辛口なメッセージをユーモラスに書かせたら右に出る者なし。プライベートでは、多国籍パブをこよなく愛し、ご近所のパパさん付き合いをはじめ、オヤジ飲み友がご近所に多数存在。家族を心の底から大事にする2児のパパ。最新エッセイ『涙で家族が見えない』が双葉社より絶賛発売中!!