集団的自衛権や着々と軍拡を進める中国軍などのニュースが流れ、「もし自衛隊が中国と戦ったら、勝てるのだろうか?」と不安を感じている人も多いだろう。
この不安は、実際に自衛隊がどのような装備になっているのか、知らないことから起こっている。我が国では戦闘機や護衛艦といった、具体的な装備品についてメディアなどで語られることが少ないからだ。“敵を知り、己を知れば百戦危うからず”の言葉がある通り、まず知っていればこそ、不安なく平穏な日々が送れるのだ。

その軍備を“知る”ために最適なガイドである『自衛隊の最強装備2015』(双葉社)が、このたび発売された。
本書では陸・海・空の最新装備を写真と詳細なデータで丁寧に解説。中国、韓国軍の装備解説と合わせ、現在の「日の丸軍」・自衛隊がどのぐらいの実力を持っているのかがわかるようになっているのだ。

それぞれの装備で驚くのは、やはり科学技術の進化。例えば陸上自衛隊が配備している「10式戦車」は電子機器を満載し、非常に高い射撃命中度を実現した「世界最強」の呼び声も高い戦車だ。広範なネットワーク機能も備え、味方戦車と情報共有をしながら作戦を進められるため、対ゲリラ戦闘にも、大きな戦力になるといわれている。

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